ドラマチック・ドラフト
2011年10月31日 00:20 | ひとりごと,雑記帳 | Tag:日常
今月27日。
秋の風物詩の一つとも言えるだろう2011年のプロ野球ドラフト会議が、都内のプリンスホテル新高輪で行われた。
ドラフト会議。
各球団の裏表での思惑が激しく交錯し、毎年大小さまざまなドラマが生まれ、そして忘れられていく。
選手のあまりに強い思いにより、時には後生に語り継がれるようなストーリーが展開されることもある。
「江川の空白の一日」
「まさかの桑田指名、清原回避」
一人の人間、またはそれに関わる多くの人たちの運命を左右しかねないほどの重みを持ったドラフト会議。
今年もまた、こうしてプロ野球の世界に飛び込む若者の姿を目の当たりにするのである。
まあ、今年は何といっても大学BIG3の一人と言われ、巨人原監督の甥でもある東海大学菅野投手だろう。
巨人単独指名が既定路線と思われていた矢先、まさかの日本ハム強行指名、交渉権の獲得にこぎつけ世間を驚かせた出来事。この部分に触れないわけにはいかないだろう。
これに関してはやはり物議を醸したというか、賛否両論飛び交っている。
「ルールに則って指名した日本ハムの何が悪いのか」
「巨人が有望な選手を独り占めのような形で獲得する空気自体がおかしい」
といった肯定意見から、
「事前挨拶もなく突然の指名など、日本ハムのマナー違反だ」
「獲得できる可能性もないのに無謀だ」
という否定的な意見まで聞かれた。
また、
「人権蹂躙」「憲法違反」や「わがまま過ぎる」「態度が悪い」などといった過激な言葉も飛び出すなど、事態は今後も混迷を極めそうな様相を呈している。
正直な話、僕はこのあたりの議論にはあまり興味がない。
どの意見もうなずけるような気もするし、納得いかない部分もあるにはある。
ただ、言葉は悪いが所詮人ごとであるし、あまり無責任な野次馬根性でもの申すのも気が引ける。
なので、率直な感想だけを述べさせていただくと、まあ一言で言って「羨ましいなあ」と。
うん。
羨ましいでは多少語弊があるので言い直しましょうか。
「すげえなあ」と。
何がって?
「わがまま言える立場まで上り詰めてる」ってことがね。
いや、そりゃ才能ある人間はわがままですよ。
だってそれだけの才能持ってて、なおかつ積み重ねた努力の数が違うんですもん。
自分の将来を自分の好き嫌いで決める権利ぐらいはあるのではないかなと。
んで、そこまで行くだけの「努力をする才能」がとにかく羨ましいなあと思うわけです。
根気のなさには定評がある自分としてはね。
「態度が悪い」って声も幾度となく耳にしましたけど、それはしょうがないんじゃないかと。
僕は菅野投手を好きでも何でもないし、ドラフト制度や巨人軍の姿勢を否定も肯定もする気はないんですが、彼のあの会見はしょうがないだろうなと。
巨人入りが彼の幼い頃からの夢だったわけで。そのために血のにじむような努力をしてきたんだろうし。しかも、指の先までかかってたその夢が、達成寸前でポロッと掌から転げ落ちていったわけで。
そんな状況の22歳の若者が、直後の会見でにこやかに感じよくしゃべれという方が無理なんじゃないかと。むしろ呆然とした精神状態の中で、会見拒否しなかっただけでもOKだと思うんですけどね。
ホント、肯定も否定もしないんですけども。
いや、とりあえずね。
これからどうするのかわからないですが、とにかくがんばっていただきたいですね。
ものすげえピッチングする姿をね、一ファンとして楽しみにしたいもんです。
でも、活躍して周囲にチヤホヤされて潰れないでもらいたいですね。
立場が変わると周囲も変わるからね。その陥りがちな穴に落ちないでもらいたいと、切に願いますね。
まあ、そもそもチヤホヤされた経験がない僕が言っても1ミクロンの説得力もないんですけども。
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