13大会連続世界一のプリチー
2012年10月31日 00:44 | 雑記帳 | Tag:記録
女子レスリング・フリースタイルの吉田沙保里の国民栄誉賞受賞が正式決定した。
吉田沙保里
先日のロンドンオリンピックにて、レスリング・フリースタイル55kg級の金メダルを獲得し、オリンピック三連覇を達成。
その後9月にカナダで行われた世界女子選手権でも優勝を飾り、霊長類最強の男の異名をとった男子レスリング・グレコローマン130kg級のアレクサンダー・カレリンの12連覇を上回る世界選手権13連覇を達成した。
2004年のアテネ五輪から数えて8年間、世界選手権で勝ち続けるという偉業を進行形で実現している、言わずと知れた女子最強の選手である。
まあこの人は間違いなく化け物ですね。規格外の。
僕は吉田選手のことを好きでも嫌いでもないんですけども。でもただただすごいなあと。あり得ないお方なんだろうなあと。つくづく感心させられてしまう次第です。
いや、だってね。
だってというか、ちょっと前にね。確かオリンピック直後くらいだったと思うんですけど、吉田選手のスゴさについてのコラムを読みましてですね。驚愕というか、失神するくらい驚いたというか、「ああ、そりゃつええわ」と納得したんですけども。
そのコラムによるとね。
「彼女の技術が格段に向上している。最強の道を歩み続ける彼女が円熟期に入り、確固たる安定感を得てさらなる高みへと上っている」んですって。
って今?
吉田選手は1982年生まれの30歳。
格闘家としては、正直なところ若くはない。
その彼女が今、技術向上による円熟期に入ったという。
つまりである。
つまり彼女は、今までは身体能力で勝ってきたということになる。
これは冷静に考えて、信じられない話だ。
ここから先は個人的な意見だが、スポーツ選手の肉体のピークは基本的に10代後半から25歳前後までである。
大体25歳までは溢れる若さと無尽蔵の体力で相手を圧倒して勝ち続けることができる。言葉は悪いが、持って生まれた身体能力と才能の違いで相手を蹴散らすことができるのである。
だが、25歳を越えた辺りから誰しも抗えぬ肉体的な衰えに直面し、かつてのように相手を制圧する勝ち方が徐々に難しくなるのである。陸上短距離など究極の瞬発系競技ともなれば、その時期はさらに早まるだろう。
そこから先は肉体的な衰えを日々のトレーニングでカバーしつつ、今まで培ってきた経験と技術で選手生命を維持していくのだが、その限界がくるのが大体30代前半くらいではないだろうか。
柔道の谷亮子選手などが典型的な例だ。若いときはそれこそ、背負い投げオンリーで相手を屠っていたのが、20代後半辺りから判定勝ちが増えてきたように思う。いわゆる「負けない柔道」にスタイルチェンジしていったのだ。
だが、吉田選手はそうじゃない。
彼女は、本来技術向上にシフトチェンジするはずの時期をあっさり乗り越え、その後5年間もそのままの勢いで勝ち続けていたのだ。技術や駆け引き、経験に頼らなくても、なんぼ研究されても関係ない。それこそ地肩の強さで圧倒してきたのである。そして他の選手が最強の座を諦めざるを得なくなる時期に差し掛かったところで、ようやく技術向上に目を向け始めているのだ。
つまり単純計算で、円熟期に入った向こう5年間は最強のままということになる。
信じられない。
まったく信じられない。
想像するに、吉田選手と他の選手の差があまりにも大き過ぎるのだろう。
他の選手の強さを10としたら、吉田選手は少なく見積もって50くらいではないだろうか。
だから、例えば他の選手が死ぬ思いで努力して数値を12までアップさせたとして。
んで例えば吉田選手の体力がちょっとだけ落ちて48になったとして。
ファイッ!!
まったく変わりましぇん。
恐らく僕は、彼女の全盛期をリアルタイムで観られることにもっと感謝しなくてはならないのかも知れない。
思っている以上に素敵な時間なのかも知れない。
▼ジェー・ジョンソン株式会社ホームページ
http://www.j-johnson.co.jp/
▼お問合せフォーム
http://www.j-johnson.co.jp/contact.php
▼翻訳お見積について
http://www.j-johnson.co.jp/estimate.html
▼JJ通信バックナンバー
http://www.jj-honyaku.net/
▼ジェー・ジョンソン株式会社 DTP部門
http://jjohnson-blog.oops.jp/dtp/
▼ジェー・ジョンソン株式会社 Twitter
https://twitter.com/JJohnson_Co