2012年10月

13大会連続世界一のプリチー

女子レスリング・フリースタイルの吉田沙保里の国民栄誉賞受賞が正式決定した。

吉田沙保里
先日のロンドンオリンピックにて、レスリング・フリースタイル55kg級の金メダルを獲得し、オリンピック三連覇を達成。
その後9月にカナダで行われた世界女子選手権でも優勝を飾り、霊長類最強の男の異名をとった男子レスリング・グレコローマン130kg級のアレクサンダー・カレリンの12連覇を上回る世界選手権13連覇を達成した。

2004年のアテネ五輪から数えて8年間、世界選手権で勝ち続けるという偉業を進行形で実現している、言わずと知れた女子最強の選手である。

まあこの人は間違いなく化け物ですね。規格外の。
僕は吉田選手のことを好きでも嫌いでもないんですけども。でもただただすごいなあと。あり得ないお方なんだろうなあと。つくづく感心させられてしまう次第です。

いや、だってね。
だってというか、ちょっと前にね。確かオリンピック直後くらいだったと思うんですけど、吉田選手のスゴさについてのコラムを読みましてですね。驚愕というか、失神するくらい驚いたというか、「ああ、そりゃつええわ」と納得したんですけども。

そのコラムによるとね。
「彼女の技術が格段に向上している。最強の道を歩み続ける彼女が円熟期に入り、確固たる安定感を得てさらなる高みへと上っている」んですって。

って今?

吉田選手は1982年生まれの30歳。
格闘家としては、正直なところ若くはない。
その彼女が今、技術向上による円熟期に入ったという。

つまりである。

つまり彼女は、今までは身体能力で勝ってきたということになる。

これは冷静に考えて、信じられない話だ。

ここから先は個人的な意見だが、スポーツ選手の肉体のピークは基本的に10代後半から25歳前後までである。
大体25歳までは溢れる若さと無尽蔵の体力で相手を圧倒して勝ち続けることができる。言葉は悪いが、持って生まれた身体能力と才能の違いで相手を蹴散らすことができるのである。
だが、25歳を越えた辺りから誰しも抗えぬ肉体的な衰えに直面し、かつてのように相手を制圧する勝ち方が徐々に難しくなるのである。陸上短距離など究極の瞬発系競技ともなれば、その時期はさらに早まるだろう。
そこから先は肉体的な衰えを日々のトレーニングでカバーしつつ、今まで培ってきた経験と技術で選手生命を維持していくのだが、その限界がくるのが大体30代前半くらいではないだろうか。
柔道の谷亮子選手などが典型的な例だ。若いときはそれこそ、背負い投げオンリーで相手を屠っていたのが、20代後半辺りから判定勝ちが増えてきたように思う。いわゆる「負けない柔道」にスタイルチェンジしていったのだ。

だが、吉田選手はそうじゃない。
彼女は、本来技術向上にシフトチェンジするはずの時期をあっさり乗り越え、その後5年間もそのままの勢いで勝ち続けていたのだ。技術や駆け引き、経験に頼らなくても、なんぼ研究されても関係ない。それこそ地肩の強さで圧倒してきたのである。そして他の選手が最強の座を諦めざるを得なくなる時期に差し掛かったところで、ようやく技術向上に目を向け始めているのだ。

つまり単純計算で、円熟期に入った向こう5年間は最強のままということになる。

信じられない。
まったく信じられない。

想像するに、吉田選手と他の選手の差があまりにも大き過ぎるのだろう。
他の選手の強さを10としたら、吉田選手は少なく見積もって50くらいではないだろうか。

だから、例えば他の選手が死ぬ思いで努力して数値を12までアップさせたとして。
んで例えば吉田選手の体力がちょっとだけ落ちて48になったとして。

ファイッ!!

まったく変わりましぇん。

恐らく僕は、彼女の全盛期をリアルタイムで観られることにもっと感謝しなくてはならないのかも知れない。
思っている以上に素敵な時間なのかも知れない。

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伝説の給食

自分で言うのもなんだが、好き嫌いは少ない方だと思う。

食べられないもの? 何だろう。セロリぐらいかな。
後、餅か。
子どもの頃、毎年正月に喉に詰めていたトラウマが今でも忘れられず。

後は強いて言うならうどんとか?
珍しいかな。でもあえて食べようと思わないですね。どういうわけだか。
富士そば行ってもね。
「そばとうどん、どちらに……」「そばで!!」と。
かぶせ気味にそば頼んでるなあと。

その他はどうだろ。
きんぴらごぼうとか?
ぶっちゃけて申し上げて、あんまり美味しいと思わないというか。

って、結構あるじゃねえか。

まあ、いいけど。

とまあ、そんな感じで好き嫌いが極端に少ない僕ですが、そんな僕にも未だに忘れられないほど不味かったものが一つある。

時を遡ること20数年。
小学校低学年時分のある日の給食にて。デザートで出されたメニュー、その名も「えびゼリー」である。

色は褐色。その中に同系色のえびが二匹。

正直なところ、ビジュアル的に優れているとは言い難かったのだが、給食が学校生活の楽しみの一つであった当時の僕は「デザート」という位置づけの品物に対してひときわ大きな期待を抱いていた。そのため、さしたる疑問も持たずに目の前のえびゼリーを口に運んだのである。
「さ〜て、デザートデザート♬」
ってなもんである。

目の前に置かれた褐色の物体を小降りのスプーンですくって一口。

一瞬の空白。
何が起きたかを理解するまでに数秒。

そして口内スパーク。

!!!!!!

「まっずっっ!!!! ってか、これ人の食いもんじゃねえ!!」

小学校低学年、年齢一桁台の何も知らないガキが味わった最初の衝撃と言っても過言ではないだろう。

何というか、口に入れてもそこから入っていかないのである。人間の反射神経というか自然の摂理というか野生の本能というか、喉が飲み込むことを拒否するのだ。肉体が拒否するのだ。細胞レベルで拒否するのだ。完全にシャッター閉めちゃうのだ。

ムリ!! これはム〜リ!!!
人体の構造的にムリ!!

冗談でもなんでもなく、汚い話だが、大便を口に含んだような感覚である。
まあ、大便を口に含んだ経験はないのだが。
それほどの不味さだったということで。

クラス中から悲鳴があがっていた。
すべからく同じ理由でである。

誰もがそのえびゼリーの衝撃に身悶え苦悩していた。

が、物語は終わってはいなかったのである。
本当のドラマはここから始まったのだ。

苦悶の表情でえびゼリーと格闘する面々に向かって担任が一言。

「食べきりなさい」

またまたまたまた……。

ハ、ハハ……。
そんなわけないじゃないっすか。

これを食べきれと?
冗談きついなあ……。

ハハ、ハハ……。

マジですか?

え? 何で?

えびゼリーの衝撃を遥かに凌駕するまさかの「食べきれ指令」である。
いつもはそんなこと言わないのに……。

まったく意味はわからないし理不尽極まりない話なのだが、小学校低学年の子どもにとって大人の言葉、それも担任の言葉というものがどれほどの重さを持っているかは想像に難くない。

もはや反論の余地はなかった。

僕たち私たちいたいけな小学生は、阿鼻叫喚、断末魔の叫び声とともに実に五時間目の開始のチャイムが鳴るまでの間、その憎々しい魑魅魍魎と格闘させられたのである。恐らく地獄絵図とはあのことを言うのだろう。小学生が理解するには重すぎる事実である。

結局、僕を含めクラスの半数が最後まで食べきることができずに温情ギブアップを許されたのだが、未だかつて味わったことのないほどの苦しい時間であった。
そして、仁王立ちする担任教師の姿。
不動明王がそこにいた。

年月は流れ、僕も大人になったが、あの時の苦しさを超える衝撃には未だ遭遇したことがない。失恋の辛さも病気の苦しさも、あれに比べれば蚊に刺されたようなもんである。

まあ、今になって冷静に考えれば明らかにパワハラというヤツなのだが、20年以上経った今でも克明に覚えているほどの衝撃を与えてくれたことに関して言えば、ネタとしても使い回せるし、よかったっちゃあよかったのかも知れない。

いや、よくねえよ。いいはずねえよ。

あっぶね!!

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やきう

2012年のプロ野球が大詰めを迎えている。

ペナントレース上位チームによる日本シリーズ進出をかけたクライマックスシリーズ。セパともに連日、ひとときも目を離せない熱い試合が展開されている。
贔屓チームであってもそうでなくても、選手たちの熱を帯びたプレーには心動かされるものがある。
どのチームも選手も、最後まで諦めずにがんばって欲しいものである。そして、最後の最後まで我々ファンを楽しませていただきたいものである。

それはそれとして。

今年は多くの大物ベテラン選手が引退を表明した年でもあった。

鉄人と呼ばれた阪神の金本。
ミスターホークス・小久保。
メジャー帰りの強肩・田口壮。
お金を払って観る価値があると言われた守備の達人、中日・英智。
天才打者・ロッテ今岡。
たった四年でカープに愛された男・石井。
近鉄バファローズの優勝を知る男、オリックス北川。

パッと思いつくだけでもこれだけの大物ベテラン選手が今シーズンでの引退を表明している。
プロという世界が、栄枯盛衰の理と常に隣り合わせであることは重々わかっているつもりだが、やはり一時代を築いた選手達が現役を去るのは残念だ。僕にとってもど真ん中の世代の選手たちだけに、その淋しさはひとしおである。

現役を退く彼らの前に広がる第二の人生を、一ファンとして心から応援していきたい所存である。
僕ごときが応援しても何の助けにもなりゃしないだろうが。

そして、何年かしてコーチ、監督などで現場復帰する姿を期待しようと思う。

いや……。

それもね……。

ちょっと微妙なんですよね。

何がって?

アレですよ。

引退して何年後かにね。
コーチとかで現場復帰するじゃん。
で、「おお、懐かしい!!」と思って見るじゃん。

変わり果ててるじゃん。

みたいなね。

いや、しょうがないのかも知れないんですけどね。

あのカッコ良かった選手がね。
引退してたった数年でね。

そこまでかと。

切なくなるんですよね。

もうちょっと、あの。
おもひでをさ。

俺が好きだったあの頃のさ。

みたいなね。

でもまあ、逆にね。

ものっすごい引き締まった身体のままね。
シブいおっさんになってたりするとね。

すっげえテンション上がるの。

何でかわからないんですけど。

だから僕は思うわけですよ。

通はコーチを観なさいと。

意外と「ああ、あの人が!!」って場面に出くわすから。

有名どころで言うとね。
あの橋上が巨人でコーチやってるとか。
しかもあの秦も巨人にいるのね今。

なんで?

とかね。
いろいろ面白いんですよ。

橋上さん、案外引き締まってるし。

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