ワンパンの角刈り父さん
2011年2月26日 17:24 | 雑記帳 | Tag:雑記
ジュリアン・ジャクソンという男がいる。
1960年生まれの50歳。
1980年代から90年代半ばまで活躍した元プロボクサー、ジュニアミドル級とミドル級の元二階級世界王者である。
って、もう50なのかよっ。
いやはや月日の経つのは……。
戦績は61戦55勝6敗49のKO勝ち。
注目すべきはそのKO率。
実に90%近いKO率を誇る稀代のハードパンチャーである。
つか僕、この人大好きなんですね。
何がいいって、もちろんそのパンチ力ぶりです。
まあ、ハードパンチャーと呼ばれる人は多かれど、この人はその中でも屈指の存在だったんじゃないでしょうか。
しかもすごいのが、それ以外何もねえってこと。
あくまで僕の個人的な評価ですけど、
スピード:中の下
ディフェンス:下の上
センス:下の上
タフネス:中の中
当て勘:上の中
パンチ力:ゴリラ
見た目:超角刈りのThis is 無骨。実はナイスガイ
文字通り、パンチ力だけでチャンピオンになった男です。
センスねえ。スピードねえ。
防御がうまいわけでもないのに打たれ強くもねえ。
だけどパンチだけは尋常じゃねえ。
もう魅力満載じゃないっすか?
とにかくワンパンで試合が終わるんですけど、その終わり方がハンパねえ。
海外、国内問わず常に動向をチェックしているようなボクシング好きが、年に一度お目にかかれるかどうかという衝撃的なKOシーン。これを連発しやがるんですね。
試合の流れとか、ペースとかあったもんじゃない。
人体の構造上、絶対に出ちゃいけない音がするからね。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
テクニカルな相手に完全にペースを握られ、ガードの間からパンチを受け続けるジャクソン。
時折ラフな一発を振るうがやすやすとかわされ、逆に手数で圧倒されてロープに詰まるジャクソン。
相手がここぞとばかりに接近してベストショットの体勢に入ったその時、
ガシュッ
……宇宙へ。
下がりながら放ったジャクソンの右がカウンターとなり、相手は棒切れのように沈んだ……。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
相手はジャクソンの強打を警戒するあまり、近寄ることができない。
自らの拳が届く位置がイコール相手のパンチが当たる位置となるからだ。
明らかにおびえて下がることしかできない相手を追い詰めるジャクソン。
力の無いジャブではジャクソンの突進を止めることはできない。
ロープ際でプレッシャーをかけ続けるジャクソン。
そして、その豪腕が火を噴く。
ガシュッ
……宇宙へ。
挑戦者は立ったまま、数秒の間動きを止め、そのままゆっくりと棒切れのように崩れ落ちた……。
人間の体が枯れ木のように倒れて落ちる。
その様は衝撃的な光景である。
と同時に、いかんせんパンチ力だけじゃないですか。
ディフェンスがいまいちってことは、要するに相手のパンチを受けやすいということです。
なので、「ベストショットを受けて効きまくって敗け」のパターンもあるんですね。
長期防衛ができなかったのもまさにその理由だろうと。
しかも、
効いた時の顔が恐ろしくわかりやすい。
あ、コイツ完全にやばいってのが、もうホント一目瞭然なんです。
うつろ~で、悲しそ~うな目をするんですね。
そのつぶらな瞳で「打ってこないで」って訴えるんです。
で結局猛ラッシュくらって試合が終わるっていう。
もちろんそれもまた魅力の一つなわけですけど。
長期防衛できなかったのも「スーパースター」になれなかった理由の一つでしょうけど、何よりちょうどモハメド・アリ以来のカリスマ、マイク・タイソンの全盛期と被ったのが惜しかった。
生まれた時代が悪かったです。
でもKO率とかはジャクソンの方が勝ってるんですよね。
後、角刈りも。
衝撃度も互角だと、個人的には思ってるんですけども。
まあ、いいか。
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