2011年2月

ワンパンの角刈り父さん

ジュリアン・ジャクソンという男がいる。
1960年生まれの50歳。
1980年代から90年代半ばまで活躍した元プロボクサー、ジュニアミドル級とミドル級の元二階級世界王者である。

って、もう50なのかよっ。
いやはや月日の経つのは……。

戦績は61戦55勝6敗49のKO勝ち。

注目すべきはそのKO率。
実に90%近いKO率を誇る稀代のハードパンチャーである。

つか僕、この人大好きなんですね。

何がいいって、もちろんそのパンチ力ぶりです。
まあ、ハードパンチャーと呼ばれる人は多かれど、この人はその中でも屈指の存在だったんじゃないでしょうか。
しかもすごいのが、それ以外何もねえってこと。

あくまで僕の個人的な評価ですけど、

スピード:中の下
ディフェンス:下の上
センス:下の上
タフネス:中の中
当て勘:上の中
パンチ力:ゴリラ
見た目:超角刈りのThis is 無骨。実はナイスガイ

文字通り、パンチ力だけでチャンピオンになった男です。
センスねえ。スピードねえ。
防御がうまいわけでもないのに打たれ強くもねえ。
だけどパンチだけは尋常じゃねえ。

もう魅力満載じゃないっすか?

とにかくワンパンで試合が終わるんですけど、その終わり方がハンパねえ。

海外、国内問わず常に動向をチェックしているようなボクシング好きが、年に一度お目にかかれるかどうかという衝撃的なKOシーン。これを連発しやがるんですね。

試合の流れとか、ペースとかあったもんじゃない。
人体の構造上、絶対に出ちゃいけない音がするからね。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

テクニカルな相手に完全にペースを握られ、ガードの間からパンチを受け続けるジャクソン。
時折ラフな一発を振るうがやすやすとかわされ、逆に手数で圧倒されてロープに詰まるジャクソン。
相手がここぞとばかりに接近してベストショットの体勢に入ったその時、

ガシュッ



……宇宙へ。

下がりながら放ったジャクソンの右がカウンターとなり、相手は棒切れのように沈んだ……。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

相手はジャクソンの強打を警戒するあまり、近寄ることができない。
自らの拳が届く位置がイコール相手のパンチが当たる位置となるからだ。
明らかにおびえて下がることしかできない相手を追い詰めるジャクソン。
力の無いジャブではジャクソンの突進を止めることはできない。
ロープ際でプレッシャーをかけ続けるジャクソン。
そして、その豪腕が火を噴く。

ガシュッ



……宇宙へ。

挑戦者は立ったまま、数秒の間動きを止め、そのままゆっくりと棒切れのように崩れ落ちた……。

人間の体が枯れ木のように倒れて落ちる。
その様は衝撃的な光景である。

と同時に、いかんせんパンチ力だけじゃないですか。
ディフェンスがいまいちってことは、要するに相手のパンチを受けやすいということです。
なので、「ベストショットを受けて効きまくって敗け」のパターンもあるんですね。
長期防衛ができなかったのもまさにその理由だろうと。

しかも、

効いた時の顔が恐ろしくわかりやすい

あ、コイツ完全にやばいってのが、もうホント一目瞭然なんです。
うつろ~で、悲しそ~うな目をするんですね。
そのつぶらな瞳で「打ってこないで」って訴えるんです。

で結局猛ラッシュくらって試合が終わるっていう。

もちろんそれもまた魅力の一つなわけですけど。

長期防衛できなかったのも「スーパースター」になれなかった理由の一つでしょうけど、何よりちょうどモハメド・アリ以来のカリスマ、マイク・タイソンの全盛期と被ったのが惜しかった。
生まれた時代が悪かったです。
でもKO率とかはジャクソンの方が勝ってるんですよね。
後、角刈りも。
衝撃度も互角だと、個人的には思ってるんですけども。

まあ、いいか。

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あいつに逢えない時間が苦しいんじゃ

……夜9:00。
玄関の鍵を開けて部屋へ入る。
靴を脱いで、手探りで灯りをつける。
エアコンを入れる。暖房の。
テレビのスイッチを押す。

上着を脱ぐ。
ハンガーに吊るす。

レトルトの炒飯を皿にあけ、ラップをかける。
レンジを6分30秒に設定する。

服を脱ぐ。
ベルトを緩めてズボンを下ろす。
大急ぎで。
でもやっぱり寒い。
震えながら部屋着に着替える。

やかんに水を入れ、火にかける。
粉末のコーンスープを皿に入れてスタンバイ。
この季節のコーンスープは最高。

座椅子に腰を下ろす。
お湯が沸くまでの少しの時間。
「ふっ」とため息をつく。
一日の疲れが下半身からのぼってくるようだ。

しばらくすると、「ヒューヒュー」と沸騰を知らせる音が聞こえてくる。
火を止め、湯を注いでコーンスープが完成。

テーブルを出す。
コーンスープとスプーン、箸をテーブルに並べる。
コップに麦茶を入れる。

そうこうしているうちに、
「チン」
レンジが鳴る。

炒飯をテーブルに運ぶ。

「いただきます」
誰にともなくつぶやく。

アツアツの皿にかかったラップを指先ではがす。
スプーンで炒飯を一口。
美味い。
レトルトごときと思って侮ってはいけない。
そこには開発者の苦労と思いがたっぷりと詰まっているのだ。
体にはよくなさそうだが。
つか、箸いらなかったね。

食器を洗う。
レトルトの炒飯、油がなかなかなのでじっくりと。

歯を磨く。
歯磨きは15分ほどかけて。
昔からの習慣。
健康な歯を与えてくれた両親に感謝しつつ。
日々のケアも怠らず。

座椅子にもう一度腰を下ろす。
深々と。
食後の小休憩。
落ちてきそうな瞼をちょっとがんばって食い止める。
ここで寝るのはよくない。んじゃないかな。

しばしご歓談を。
って誰と?
とか言ってみる。
ゆったりとした時間が流れる。
I’m ポエマー。
じゃねえけど。

目覚ましをセットする。
一応、鳴らしてみる。
「ジリリリリリ」
はいOK。
電池切れとか突然くるからね。
これ、必ず確認しないと安心できないのよ。
これが電池の消費を早めてるって噂もあるけど。

ただいまの時間、10:00。

テレビが点く。

ちょっと!

いや、これマジなんですけども。

我が家のテレビさんは、スイッチを入れてから画面に何かが映るまでに約1時間かかります。

いつから?
いつからでしょう。
いつからというか、徐々にです。
最初は数秒間だったのが数分になり、数十分になり、ついに時計の針1周分へ到達したわけです。

申し上げるまでもないかと思いますが、我が家のテレビは当たり前にアナログ対応です。
奥行きのある重厚感満載のイカしたやつです。
モニターが緩やかで柔らかな曲線を描く心温まるやつです。
流行の最先端をダントツで突っ走っていたテレビデオです。

その我が家の愛機ですが、ここにきて命の灯火が尽きかけているわけです。

やっぱ買わなきゃだめかなぁ。
電気屋行くのめんどくさいなぁ。
店員と話すのめんどくさいなぁ。
届けてもらうのに住所とか書くのめんどくさいなぁ。
届く時間帯に家にいなきゃいけないとかめんどくさいなぁ。
もう何から何までめんどくさいなぁ。

とまあ、こういう理論的な理由で買うのを先延ばしにしてきたわけですけども、それもそろそろ限界かなあと。

だって、

めんどくさがるのががめんどくさいんだよね。

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寒きんぐ

痛い。
といってもキャラ的にぶっ飛びすぎて理解不能とか、そういう意味ではない。

言い直そう。
寒い。
もはや痛い。

年明けに「寒い」を連発し、震え上がっていた輩を一人知っている。
僕だ。

あの頃の寒さこそmaxだと、そう考えていた僕はヒヨっ子同然の甘チャン素人でした。

こんにちは。ジェー・ジョンソン佐藤です。

言わなくてもわかるとおっしゃられるかも知れない。
でもあえて言おう。
というか、言わせてください。

寒いです。

まさにこの冬、寒さが頂点に達したと言っていいかと。
音で例えるなら「キーン」。

凶器ですよね。
空気が尖ってるもん。

だが!
こんなことでへこたれる僕ではない。
これも確かな事実。

何しろ、長年この寒さと戦い続け、数々の成功例を作ってきた実績が僕にはある。
あまりの成功例の多さに、どれがベストの選択であるかを決めかねているほどに。

そして先日の「冷える前に着け」作戦では、生死の縁を彷徨うほどの深手を負いながら、自らの正当性を証明することができた。
この経験を経て、僕は確実に一回り大きく成長できたと自負している。
勘違いとは言わせない。
言わないで。

今冬、寒さの頂点を迎えたこの時に、僕は新たな作戦を投入しようと思う。
その名も
寒さに身を任せよう
作戦だ。

概略は読んで字のごとくである。
あがかず騒がず、肩の力を抜いて、大気と同化するのだ。
古武術の極意みたいなことを言っているが、そんな小難しい話ではない。
というか、そんなのムーリ。

寒さでガチガチに凝り固まった肩の力を抜いてみる。
向かい風に丸めていた体を思い切って広げてみる。
「寒い」ではなく「風が冷たくて気持ちいい」に変えてみる。

要するに精神論である。
「どうせ、何したって寒いもんは寒いんだから、せっかくならこの寒さを楽しんじゃえ」
というポジティブシンキング的な考え方だ。
雪の積もった校庭で無邪気に駆け回った小学生時代。
あの頃の純粋な精神に立ち返ってみるのだ。

受け入れる。
これができた時、僕は寒さを克服できるだろう。
という作戦である。

思えば、「冷える前に着け」作戦を筆頭に、いままでの作戦は自らの体を限界まで追い込み、その反発力を利用したものばかりであった。言ってみればネジを限界まで巻き上げ、一気に解き放つ時の反動に頼る力技の作戦だ。
これはツボにはまれば大きな効果を生み出すことが可能だが、いかんせん頼みの綱が僕自身の体調であるため、効果にムラが出やすかった。
ミスター健康優良児を自負する僕だが、さすがに一年中ムキムキに元気なわけではない。特にこの季節、インフルエンザが流行るなど体調が下降しやすい時期だ。
自分の体に負荷をかける方法では、思ったほどの効果が期待できない場合もある。むしろ逆効果になりかねない可能性だってある。

だがその点、「寒さに身を任せよう」作戦はその心配がない。
だって「寒いのはしょうがない」ってわかってるんだも〜ん。

まあ、ポップな感じで言ってみてもしょうがない。

だが、しょせん人間なんてちっぽけな存在でしかないわけで、そんなちっぽけな人間がこの大自然に抵抗しようなどというのが土台ムリな話なのだ。
だったらこのチダマさまの赴くままに、流木のように、身を任せてみようじゃありませんか。

どうよこの作戦。
ナチュラリーかつエコロジー。
世間のトレンドも巧みに取り入れた意識改革。
最高でしょ。

ただ、

ここで一つだけ問題がある。

この作戦を根幹から揺るがす大きな問題が。

今日、あんま寒くねえ。

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