2011年7月

フードファイターおれ

中学校時代の教師が言いました。
「教育に対する理想の体現とか、子どもたちの健全な成長を促進するためだとか、そんな立派な大義名分がありますけどね。なんで教師やってるかっていうとですね。まあ、一言で言えば食ってくためですよ」

!!
す、素敵すぎる。

そういう答え大好き。

一般的に、人間の三大欲求には「食欲・睡眠欲・性欲」があるといわれる。
当然僕がそれを否定する理由はどこにもない。だが、その中で最も強いと感じる欲求はどれだと聞かれたら、僕はやはり「食欲」と答えるのではないだろうか。

まあ、どれもなくてはならないものであることは間違いないし、よくよく突き詰めていけば必ずしもそうとは言い切れなくなる可能性だってあるわけだが、そのあたりは深く追求するのはやめておこうと思う。
とりあえずパッと頭に浮かんだのが「食欲」だったわけで。

理由?
食わないと死ぬから。

「食」
人間の三大欲求の一つにも数えられるほどポピュラーであり、題材としても取り上げやすい部類に入ることもあり、世の中には「食」に関しての情報が氾濫している。
大量の口コミ情報で成り立つ情報サイト「ぐるなび」に始まり、古くは「料理の鉄人」、有名料理人を多く起用したグルメ番組、有名店の食べ歩き番組など、その情報源は枚挙にいとまがない。
有名ラーメン店にしぼった特集雑誌や、店の格付け自体が世界的権威である「ミシュラン」など、ある分野に特化した情報も、我々の求めるものと合致しその生活を豊かにする一助をになっているといえるだろう。
また早食い・大食いを生業とする「フードファイター」や、近年では、健全な食生活を実践する人間を育てるための「食育」なる教育方針も台頭している。

文字通り「食うために」「食」を生活の糧に日々を送る人たち、そしてその情報をうまくキャッチして利用し、時には流され振り回されながら生きている我々。
「食」とはまさしく我々の生活そのものといえるのではないだろうか。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

先日、とある店に友人と出かけた時のことである。
まあ、とある店といってもカラオケなのだが、そのカラオケ店がたまたま大盛況ですぐには入れない状態であった。
だが歩き疲れていたのと、待ち時間が15分程度であることからそのまま待機することに決めた。

ただ前回も申し上げたが、僕は待つことが大っ嫌いな人間だ。行列の最後尾からゴールまでの距離が徐々に短くなる光景をボケーッと見つめているくらいなら、さっさとあきらめて帰る方を選ぶタイプである。
この時もご多分に漏れず、そこで待つのがかるーくめんどくさくなり始めていたところであった。

おや。

ふと見ると、「うまい棒」が備え付けで置いてあることに気づいた。

ほう。

この配慮は。

ん。

悪くない。

いやいやいやいや。

あっぶね!

思わずもってかれそうになったけど。

なわけねーじゃん。

待ち時間を持て余してる人間の心をうまい棒ごときで鷲掴みって。
しかも10円て。

まったく子ども騙しもいいところである。

ただまあ、
何もすることがないので。

店長の思惑にはまるのは若干シャクだが。

一口食べてみたわけですが。

美味っ!!

!!!!!!

ちょ、
なにコレ。

激ウマなんですが!

10円のクオリティじゃねえぞ間違いなく。

うまい棒ってこんなにイカしてたっけか。

特に「コーンポタージュ味」と「チーズ味」。
美味過ぎるっつうか。
「コーンポタージュ味」って何? という疑問も若干残りつつ。

くっそ。

最高に悔しいが、最高に美味い。

この待ち時間、

一切苦にならん

最高に悔しいが。

後日、うまい棒の各種味を片手にスーパーのレジに並ぶ僕の姿があった。
千円台、二千円台の会計が続く中、10円玉4枚で会計を済ますその姿は、ひときわ異彩を放つものだったに違いない。

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雨降ってけつかんねん

「食べることが好きかーー!!」
「好きだー!」

「こだわりはあるかーー!」
「あるぞーー!」

「ラーメンは好きかーー!」
「おー!!」

「ラーメンマンは好きかーー!!
「知らなーい!」

「では、死ぬほどラーメンが好きかーー!!」
「そうでもなーい!!」

食べるのはまあまあ好きだけど、並んで食べたいと思うほどこだわりもない。

これが僕の食に対する偽らざる信念。
かっこよくも何ともないですが。

美味しいものを食べるのは好きですが、行列のできる店の最後尾から並んでまで食いたいと思うものは特にない。
まさにそういうことである。
同じことをもう一度言っただけになってますけども。

僕の家の近所に、美味いと評判のいわゆる「行列のできるラーメン店」がある。

その店は駅から家までのまさに帰り道にあるのだが、いつも店内は満席で、常に数人が並んでいる状況であった。店の前を通るのが、大体夕飯時から、いわゆる「締めの一杯」の時間にかけてと割と幅広くなっているのだが、都度同じような光景を横目に家路に着いている次第である。

「今日はちょっとラーメンでも食べたいな」
そう思っても、どうもその店の順番待ちに挑戦する気が起きなかったのである。
ただし、食に対するこだわりが「そこそこ」強い僕にとって、そのラーメン店が興味をそそられるものであることは間違いのない事実だった。なんせ近いし。

ただし、所詮「そこそこ」止まりの人間の行きつける領域などその程度のものである。
このラーメン店、かくも近くにありながら、長年にわたって遥かに遠い高みとして君臨し続けていたのである。

ところがである。

千載一遇のチャンスとは突如としてやってくるものだ。

台風がきた。
しかも史上まれに見る規模のヤバイやつが。

連日ニュース番組では台風情報を重点的に流し、世間に対して警戒を促していた。
僕自身も、先の震災を多少の教訓として、台風情報には耳を傾けるように心がけているところであった。

ん?

でも。

ちょっと待てよ。

台風?

てことは?

→みんな外出ない。

→出てもすぐ帰る。

→外食しない。

ん?

飲食店空いてる?

ラーメン食える?

ラーメン食える?

食えるじゃねえか!

ええ。
今日しかないわけです。
あえての今日。

んで、

行ったわけです。
台風の中。

アゲインストの風をものともせずに。
ほぼ水平に降る雨をものともせずに。
首から下がびっしょりになろうとも。
宮沢賢治も真っ青の気合いで。

徒歩10分の道のりを。
ほぼ同タイムの18分で。

「おんどれぁ、ついに来てやったぞコラ。わかったんかコラ、お?」

すると入り口に一枚のはり紙が。

「本日、台風急接近のため、お客さま並びに従業員の安全を考慮し、まことに勝手ながらお休みとさせていただきます。ご了承ください。店主」

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結局さあ、猪木には敵わないんだろ?

タイソンなんてローでおしまいだよ。

マイク・タイソンの出足にK-1選手がついていける訳がない。

ローキックよりもタイソンのフックの方が先に届く。

足技に対応できないボクサーなんて結局格闘家としては不完全。

いやいや、全盛期のタイソンならあんなスローな奴らじゃお話にならない。

2000年代初め、多くの格闘技ファンの間でこんな議論が盛んに行われていた。

ルールなし、ハンデなし。
最強の格闘技は何か。
最強の格闘家は誰か。

最強という名の幻想を追う、異種格闘技ファンの熱は留まるところを知らなかった。

まことしやかにささやかれた元世界ヘビー級統一王者マイク・タイソンのK-1参戦の噂。
すでに盛りは過ぎたとはいえ、いまだ衰えぬその知名度とブランド性に多くの格闘技ファン、そして格闘家が色めき立った。

冷静に考えれば、一試合で大物メジャーリーガーの年俸にも匹敵するファイトマネーを得るタイソンが、東洋の島国の小規模な格闘イベントに出るはずがない。そう考えるのが妥当だろう。

だが、そんな現実的な目線すら盲目にしてしまうほど、当時の格闘技界には勢いがあった。
加えて、タイソン自身が公判中で試合ができず、経済的に困窮しているという噂も、諸々の話に現実味を持たせる要因となっていた。

そして2003年の大晦日、渦中の人マイク・タイソンの相手として最有力と目されていたボブ・サップと、第64代横綱曙の試合は、紅白歌合戦を上回る視聴率を叩き出すという前代未聞の快挙を成し遂げた。

日本格闘技界はまさしく絶頂期を迎えていた。

同時にそれは、凋落へのカウントダウンでもあったのである……。

2011年現在。
日本の格闘技界は衰退の一途をひた走っている。
あれほどの盛り上がりを見せていた当時が、まるで幻であったかのように。

2大勢力の一つであったSRCは大口スポンサーに見放され再開のメドがたたず、消滅の危機。頼みの綱のFEGは選手へのファイトマネー未払いが発覚するなど資金難に苦しんでいる。
当時のファンがPRIDEの幻想を追っているうちに世界との差は広がる一方で、日本の有力選手がUFCなど海外のイベントで無惨に敗北する姿が動画サイトで流される日々。

日本で格闘技はもうダメなのか。

当時からのファンの間にはあきらめと淋しさが去来し、当事者たちは未だにトンネルの出口すら見つけられない状態である。

結局猪木なんだろ?

IGF(イノキ・ゲノム・フェデレーション)。
2007年にアントニオ猪木によって旗揚げされたプロレスのイベント。
ここに今、働き場所を求めるK-1選手や相撲界を追放された元力士など、多くの格闘家たちが集まり、いつの間にか豪華な面々によるイベントの様相を呈している。

正直な話、名前を見ているだけでわくわくしてくるメンツが多数。
あの一時期を支えた主役たちの空気を凝縮して、より濃密な化学反応を起こすかのように。

実際に観戦に行ったことがあるが、本当に華やかで熱狂的なイベントであった。興味があればぜひとも行ってみていただきたものである。

これもひとえに、猪木の神がかり的なカリスマ性のなせる業だろう。
圧倒的な存在感による求心力と金銭の匂いに対する嗅覚。
そして何より器のデカさ。

「プロレスと格闘技を分けて考えたことは一度もない」
「来たいヤツはどんどん来ればいい」

格闘技界がダメ?
そんなの猪木が「大丈夫だ」って言えば大丈夫に決まってんだろ。

燃える闘魂68歳。
未だその闘志衰えず。

さすがである。

日々流れされるニュースを観ていると、これを言ったらイカンと思いつつも「日本ダメかな」という思いがよぎることがある。
正直な話、同じ思いを抱える人は少なくないのではないだろうか。

だが、そんな不安を
「元気ですかー!」
の一言で吹き飛ばし、

「闘魂注入」という名の意味不明なビンタで吹っ切れさせてくれる。

こんなわけのわからん素敵なおっさんが他にいるだろうか。

さすがである。

いや、ホント。

「被災地の人たちを元気づける」という名目で現地に赴いて、
「元気ですかー!」

いやいやいや。

まったく意味がわかならいですけど。

最高です。

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