亀田興毅って、実はスゴいんじゃねえか
2013年5月19日 22:04 | 気づき,雑記帳 | Tag:スポーツ
WBA世界バンタム級王者で、日本人初の三階級制覇を達成した亀田興毅の防衛戦の相手が決定した。同級3位のジョン・マーク・アポリナリオ(フィリピン)。
相変わらず世間での亀田の評価は低く、マッチメークだけでベルトを保持し続けるイマイチな王者という論調である。
近年ますます本物志向が強まってきたボクシング界において、安全運転で防衛を続けることにどれほどの意味があるのかといった辛辣な意見はそこかしこから聞こえてくる。
日本人で初めて三階級制覇を達成し、次回が7度目の防衛戦という実績だけ見ればすでに名チャンピオンの一人に挙げられてもおかしくはないはずだが、とんとそういった話は聞かない。それどころかここ最近では亀田が何を言ってもどんな試合をしても、関心すら示されなくなってきているように感じるのは僕だけではないように思う。
ちなみに、今日たまたま読んだ亀田興毅は、なぜ山中慎介と統一戦を戦おうとしないのかという記事も、亀田興毅の実力に疑問符を投げかけるような内容である。
この記事によると今までのマッチメークを鑑みるに、亀田興毅は「ハードパンチャーの強打への耐久性に乏しく」「スピードを活かしたカウンターパンチャーが苦手で」「突進型のブルファイターを嫌う」タイプのボクサーらしい。
何もできねえじゃねえか!!
いや、まあもちろん世界レベルで勝負するにおいてという意味なのだろうが、あまりにどぎつい意見に思わず笑ってしまった。
「あまり強くないのにマッチメークの妙だけで防衛を重ねる偽物王者」
よくはわからないが、概ねこれが今の亀田に対する世間的な評価なのだろう。これではなかなか尊敬されにくいのもわからなくはない。なんたって世間は「本物」を求めているのだから。
ただ、ちょっと待っていただきたい。
実は亀田興毅ってスゴいんじゃないだろうか。
もう一度言うが、亀田興毅は、
打たれ弱く
カウンターに対するディフェンス力もなく
インファイターが苦手な
タイプである。
でも、日本人初の三階級制覇を成し遂げ、現在6度防衛中のチャンピオンでもある。
つまり、大して強くなくても世界チャンプになれて、しかも幾度となく防衛を重ねているのである。
ちなみに日本人で歴代の世界チャンピオンは現在74人。100人にも満たない数である。
余談だが、合格率25%の司法試験には年間2000人以上が通っている。
近代ボクシングがスタートしてから300年以上。その中で日本人が100人も達成できていない「チャンピオン」という肩書きを三階級にも渡って奪取し、なおかつ6度も防衛を続ける。大して強くないのに。
記録だけ見れば、もはや歴代日本一といっても過言ではないほどの実績だ。大して強くないのに。
これって十分スゴくないだろうか。
勝てば官軍ではないが、どれだけの名勝負を残しても「チャンピオン」という肩書きを残した人間の方が世間一般の評価は上だろう。ましてや前人未到の三階級ともなれば、極端な話この先一生その肩書きだけで食べていくことだって可能なはずだ。
え? 何がいかんの?
本物志向?
そもそも「本物」って何だ。
今俺が持ってるチャンピオンベルトも本物じゃい。
批判? 関係ありましぇん。だって実績がありますから。
いや、これある意味カッコいい。
「ステキやん」の境地だと個人的には思うのだがどうだろうか。
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