フィラデルフィアの寅さん

映画「ロッキー・ザ・ファイナル」を観た。

最近、微妙に旬を過ぎた定番を漁るマイブームがきている。
「古き良き」ではない、ほんの数年前というのがミソ。
大した意味はないが。

「ロッキー・ザ・ファイナル」。
引退して何年も過ぎ、奥さんを亡くしたロッキーの穏やかで冴えない毎日。
奥さんの墓前での読書と、経営する小さなレストランで過去の栄光を語る日々。

親友ポーリーとの哀愁たっぷりの描写から始まり、あるきっかけで、それまでくすぶっていたボクシングへの情熱が爆発し、物語はクライマックスへと加速する。

クライマックスは、無敗の現役ヘビー級チャンピオン、”秒殺”メイソン・ディクソンとのエキシビジョンマッチ。
「心は歳を取らない」
ネバーギブアップの精神を具現化した男ロッキーの、今回は自身の年齢に対する挑戦が題材となっている。

不屈の闘志で前に出るロッキーの姿に誰もが心を揺さぶられる、永遠の黄金ワンパターン映画だ。

いや、これね。

さすがにねえだろ、と。
そう思ってたんです。
スタローンさん、その歳でさすがにボクシングはありえないでしょ、と。

現実的な話、世界チャンピオンだろうが何だろうが、50を越えたおっさんが現役世界チャンピオン、しかもヘビー級王者と試合なんかしたら間違いなく

死ぬ。

しかも実際の本人は還暦過ぎてるっていうね。

ないないないない。
さすがにないわ。

もうあまりに現実離れもいいところで。
ハナからテンション低かったんですね。

人気回復の起爆剤か? とか。
最終的にはロッキーにすがるしかないのか? とか。
こう、大人の事情的なドロッとした想像もしつつ。

ロクに期待もせずに観てみたんですけども。

号泣だった。

つか、前にもあったなこのパターン……

いやもう、ホント悔しいんですけどね。
悔しいんですけど、でもちょっとというか、かなりよかったですよね。

しかもこれ、後で知ったんですけど評価もかなりよかったって話じゃないですか。
確かにね。
ジョークだろって思って、期待しないで観てみたらガチのやつだったっていうオチ。というかギャップ。
やられちゃいますよね。

まあこれもいろんなところで既出だと思うんですけど、とにかくたまんない名言が多いっす。

試合をやめてくれと説得にくる息子にロッキーが言う台詞。
わかってるはずだ。人生ほど重いパンチはない。他人を指差して、自分の弱さをそいつのせいにするな

セコンドについた息子がロッキーに言う台詞。
もう誰も笑ってない

とりあえず、乗る以外にないじゃないっすか。
細かい(細かくはないんだけど)無茶な設定とか、そんなところに立ち止まってる場合じゃないんです。
とにかく拳を突き上げようぜ! 的なね。

多分ですけど、翻訳のセンスが秀逸なんだろうと。
職業柄、別のところでも感動できたんですけども。

後はオールドファンに向けた演出がニクいですね。

・グレーのジャージ
・卵一気飲み
・バスケットボール片手腕立て
・肉サンドバッグ
・大階段のぼりきって「うぉー!」

そりゃニヤけるっちゅーねん。

ついでに出演者にも驚かされること山のごとし。
まさかのアントニオ・ターバー。
まさかのマイケル・バッファー。
そしてまさかのマイク・タイソン。

ホント、恐れ入りました。

元気になりたい時とか、な〜んにも考えずに映画観たい時とか、かなりオススメですね。
別に僕は広報でも何でもないですが。

しかし。
エイドリアン殺すなよ。

そこヘコむわ〜。

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スカイピープルこんにゃろう。

ほんの一瞬の煌めきのように話題になった3D。

最近とんと聞かなくなったような気がするが、それは僕だけだろうか。

単純に僕のアンテナが低々でお話にならないだけかも知れないが。

まあどっちでもいいや。

映画「Avatar」を観た。

いや、もちろんDVDでだけど。
で、当たり前のように裸眼に平面映像ですけど。

つか、びっくりするくらい旬じゃなくて申し訳ない。
でもまあ、いいじゃないですか。

で、感想を申し上げると、

とてもよかった。

トテモヨカッタ。

……。

う〜ん。

薄々自覚していたことだが、僕という人間は、何かを褒める時の語彙がことのほか貧困である。

「すごい」「よかった」「感動した」

ざっと思いつく手持ちの武器が実に3つ。
しかも、どうにかしてベタな解決を拒否したい天の邪鬼根性が染み付いているため、素直にこれらのうえっぽんぬを発動することを良しとしない僕がいる。

批判的な趣向の言葉は湯水のように湧き出てくるのに、だ。

正味の話、こんなんでよくサラリーマンやってられるもんだなと、我ながら感心することがある。
とはいえ、独立する根性も度胸もあるわけでもない。
そんな中途半端な人間。
それが僕という人物である。

って、いやいや。

そんなことを言いたかった訳ではなく。

映画の感想をば。

まあ、何というか。
アメリカやな〜〜、と。

何がって、そのスケールがね。
とにかくでっけ〜なあと。

たぶんジェームズ・キャメロンっておっさんは「This is アメリカ」を地でいくというか、アメリカって国をそのまんま体現している人なんだろうなと思うんですね。

いや、当然僕自身がアメリカという国について深い造詣を持っているわけでもないし、その無知な僕の主観がふんだんにこめられた意見であることも自覚していますけども。

それを重々わかった上で、
アメリカでっけえなあ。と。

うん。
まあ、いろいろ聞こえてはきてたんですよ。
批判的な意見もね。

映像ばっかで中身スカスカだとか。
そのパターン何度も見たとか。

賞賛の言葉と同じくらいの声量で。

確かに。
確かにそうかも知れないです。
最後は戦って解決するところとか。
しかも勝っちゃうところとか。
後、先住民の迫害っていう自分の歴史DISなところとか、ね。

でもまあ、結局ね。
キャメロンさん。多分こうおっしゃっているんじゃないかなと。

面白かったらよくね?

ホント、結局なんですけど。
映画って、要するにエンターテインメントなわけで。

根幹には、観た人間を楽しませるっていう単純な目的が存在してるわけで。
で、その目的自体はものすごい高いレベルで達成されてるんじゃないかなと。

息をのむ映像。
わかりやすく二極化された善と悪。
善の対極でとことん際立つ悪。
ヒロインとのロマンス。
主人公の勝利による爽快感。
そして何より壮大なスケールの世界観。

およそエンターテインメントに必要な要素はすべて揃っていると言っていいのではないでしょうか。
メッセージ性とかも大事だとは思うんですけど。映画作品として面白いかどうかっていうね。
高度な技術戦も見応えあるけど、やっぱり最後はKO決着が一番盛り上がるわけですよ。
小難しいこと言ってねえでとにかく騒ごうやって。
それでいいと思うんですね。

ミスター天の邪鬼な僕が言っても何の説得力もありゃしないですが。

って、

シガニー・ウィーバーあああぁぁぁぁぁぁ!!!!

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ワンパンの角刈り父さん

ジュリアン・ジャクソンという男がいる。
1960年生まれの50歳。
1980年代から90年代半ばまで活躍した元プロボクサー、ジュニアミドル級とミドル級の元二階級世界王者である。

って、もう50なのかよっ。
いやはや月日の経つのは……。

戦績は61戦55勝6敗49のKO勝ち。

注目すべきはそのKO率。
実に90%近いKO率を誇る稀代のハードパンチャーである。

つか僕、この人大好きなんですね。

何がいいって、もちろんそのパンチ力ぶりです。
まあ、ハードパンチャーと呼ばれる人は多かれど、この人はその中でも屈指の存在だったんじゃないでしょうか。
しかもすごいのが、それ以外何もねえってこと。

あくまで僕の個人的な評価ですけど、

スピード:中の下
ディフェンス:下の上
センス:下の上
タフネス:中の中
当て勘:上の中
パンチ力:ゴリラ
見た目:超角刈りのThis is 無骨。実はナイスガイ

文字通り、パンチ力だけでチャンピオンになった男です。
センスねえ。スピードねえ。
防御がうまいわけでもないのに打たれ強くもねえ。
だけどパンチだけは尋常じゃねえ。

もう魅力満載じゃないっすか?

とにかくワンパンで試合が終わるんですけど、その終わり方がハンパねえ。

海外、国内問わず常に動向をチェックしているようなボクシング好きが、年に一度お目にかかれるかどうかという衝撃的なKOシーン。これを連発しやがるんですね。

試合の流れとか、ペースとかあったもんじゃない。
人体の構造上、絶対に出ちゃいけない音がするからね。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

テクニカルな相手に完全にペースを握られ、ガードの間からパンチを受け続けるジャクソン。
時折ラフな一発を振るうがやすやすとかわされ、逆に手数で圧倒されてロープに詰まるジャクソン。
相手がここぞとばかりに接近してベストショットの体勢に入ったその時、

ガシュッ



……宇宙へ。

下がりながら放ったジャクソンの右がカウンターとなり、相手は棒切れのように沈んだ……。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

相手はジャクソンの強打を警戒するあまり、近寄ることができない。
自らの拳が届く位置がイコール相手のパンチが当たる位置となるからだ。
明らかにおびえて下がることしかできない相手を追い詰めるジャクソン。
力の無いジャブではジャクソンの突進を止めることはできない。
ロープ際でプレッシャーをかけ続けるジャクソン。
そして、その豪腕が火を噴く。

ガシュッ



……宇宙へ。

挑戦者は立ったまま、数秒の間動きを止め、そのままゆっくりと棒切れのように崩れ落ちた……。

人間の体が枯れ木のように倒れて落ちる。
その様は衝撃的な光景である。

と同時に、いかんせんパンチ力だけじゃないですか。
ディフェンスがいまいちってことは、要するに相手のパンチを受けやすいということです。
なので、「ベストショットを受けて効きまくって敗け」のパターンもあるんですね。
長期防衛ができなかったのもまさにその理由だろうと。

しかも、

効いた時の顔が恐ろしくわかりやすい

あ、コイツ完全にやばいってのが、もうホント一目瞭然なんです。
うつろ~で、悲しそ~うな目をするんですね。
そのつぶらな瞳で「打ってこないで」って訴えるんです。

で結局猛ラッシュくらって試合が終わるっていう。

もちろんそれもまた魅力の一つなわけですけど。

長期防衛できなかったのも「スーパースター」になれなかった理由の一つでしょうけど、何よりちょうどモハメド・アリ以来のカリスマ、マイク・タイソンの全盛期と被ったのが惜しかった。
生まれた時代が悪かったです。
でもKO率とかはジャクソンの方が勝ってるんですよね。
後、角刈りも。
衝撃度も互角だと、個人的には思ってるんですけども。

まあ、いいか。

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