あいつに逢えない時間が苦しいんじゃ

……夜9:00。
玄関の鍵を開けて部屋へ入る。
靴を脱いで、手探りで灯りをつける。
エアコンを入れる。暖房の。
テレビのスイッチを押す。

上着を脱ぐ。
ハンガーに吊るす。

レトルトの炒飯を皿にあけ、ラップをかける。
レンジを6分30秒に設定する。

服を脱ぐ。
ベルトを緩めてズボンを下ろす。
大急ぎで。
でもやっぱり寒い。
震えながら部屋着に着替える。

やかんに水を入れ、火にかける。
粉末のコーンスープを皿に入れてスタンバイ。
この季節のコーンスープは最高。

座椅子に腰を下ろす。
お湯が沸くまでの少しの時間。
「ふっ」とため息をつく。
一日の疲れが下半身からのぼってくるようだ。

しばらくすると、「ヒューヒュー」と沸騰を知らせる音が聞こえてくる。
火を止め、湯を注いでコーンスープが完成。

テーブルを出す。
コーンスープとスプーン、箸をテーブルに並べる。
コップに麦茶を入れる。

そうこうしているうちに、
「チン」
レンジが鳴る。

炒飯をテーブルに運ぶ。

「いただきます」
誰にともなくつぶやく。

アツアツの皿にかかったラップを指先ではがす。
スプーンで炒飯を一口。
美味い。
レトルトごときと思って侮ってはいけない。
そこには開発者の苦労と思いがたっぷりと詰まっているのだ。
体にはよくなさそうだが。
つか、箸いらなかったね。

食器を洗う。
レトルトの炒飯、油がなかなかなのでじっくりと。

歯を磨く。
歯磨きは15分ほどかけて。
昔からの習慣。
健康な歯を与えてくれた両親に感謝しつつ。
日々のケアも怠らず。

座椅子にもう一度腰を下ろす。
深々と。
食後の小休憩。
落ちてきそうな瞼をちょっとがんばって食い止める。
ここで寝るのはよくない。んじゃないかな。

しばしご歓談を。
って誰と?
とか言ってみる。
ゆったりとした時間が流れる。
I’m ポエマー。
じゃねえけど。

目覚ましをセットする。
一応、鳴らしてみる。
「ジリリリリリ」
はいOK。
電池切れとか突然くるからね。
これ、必ず確認しないと安心できないのよ。
これが電池の消費を早めてるって噂もあるけど。

ただいまの時間、10:00。

テレビが点く。

ちょっと!

いや、これマジなんですけども。

我が家のテレビさんは、スイッチを入れてから画面に何かが映るまでに約1時間かかります。

いつから?
いつからでしょう。
いつからというか、徐々にです。
最初は数秒間だったのが数分になり、数十分になり、ついに時計の針1周分へ到達したわけです。

申し上げるまでもないかと思いますが、我が家のテレビは当たり前にアナログ対応です。
奥行きのある重厚感満載のイカしたやつです。
モニターが緩やかで柔らかな曲線を描く心温まるやつです。
流行の最先端をダントツで突っ走っていたテレビデオです。

その我が家の愛機ですが、ここにきて命の灯火が尽きかけているわけです。

やっぱ買わなきゃだめかなぁ。
電気屋行くのめんどくさいなぁ。
店員と話すのめんどくさいなぁ。
届けてもらうのに住所とか書くのめんどくさいなぁ。
届く時間帯に家にいなきゃいけないとかめんどくさいなぁ。
もう何から何までめんどくさいなぁ。

とまあ、こういう理論的な理由で買うのを先延ばしにしてきたわけですけども、それもそろそろ限界かなあと。

だって、

めんどくさがるのががめんどくさいんだよね。

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さあみんなで! ってね

2011年、現地時間で1月29日。
我が蹴球日本代表チームが延長戦の末にオーストラリアを下し、アジアカップの頂点に立った。

1993年のドーハの悲劇より15年以上の月日が経過した今も、果敢に世界に挑み続け、その歩みを止めることのないキング・カズ、そしてゴン中山。
1997年、重かったW杯への扉をついにこじ開けた日本代表。常にその中心に圧倒的な存在感をもって君臨し、数年後に名実共に伝説となる男・中田英寿。
フィリップ・トルシエの提唱したフラット3の戦術は円熟期を迎え、中田英寿の全盛期をテレビで観ていた世代が台頭し、伝説となった男の血は本田圭佑をはじめとする若きサムライたちに受け継がれた。
先のW杯ベスト16という実績が確固たる自信となって彼らのプレーにスパイスを与え、各世代がゆっくりと育て上げた芽は、今ここで大輪の花となって我々にその勇姿を見せてくれた。
若さを加味した勢いそのままに、過酷な日程をものともせずに勝ち進み、アジアの頂点へと駆け上がったその姿に惜しみない賞賛を贈ろうではないか。

日本サッカーの躍進。長年待ち望み、叶うことのなかった願い。
この事実を目の当たりにして、僕は感動の涙を抑えることができない。

ここまで書いて気づかれたと思うが、念のために申し上げておこう。
僕はサッカーを
ほとんど知らない。
なんすかフラット3って。

正直なところ、こないだの大会がアジアカップだったことを後日談で知った実績の持ち主である。

ま、知らない故に好き勝手なことを述べても許される。
素人の特権というヤツで。
自己中心的極まりないワタクシ、ジェー・ジョンソン佐藤でございます。

ところで。

話は変わるが、僕の勤める会社は翻訳業を生業としている会社である。
今さら感は大いに否めないところではあるが、まあそれはいい。

この翻訳業について。
皆さんはどのような印象をお持ちだろうか。
というか、世間で翻訳会社とはどのようなイメージを持たれているのだろうか。
ひょっとして英語を華麗に操り、颯爽とオフィス街を闊歩するクールでスタイリッシュなイメージなのだろうか。それとも……。

サンプルが少なくて何とも言えないのだが、我が社では間違ってもそんなカッチョイイことにはなっていない。
業務の多くをアナログ的にこなし、地味で泥臭い作業の繰り返しが行われている。時代遅れとかではなく、結局のところ人力がモノを言う業務こそがお客様に信頼される比重が高いと、実感としてわかっているからだろうと思う。
お、今なんか、いいコト言った!

あくまで聞いた話だが、世間の翻訳会社は、マンションの一室で一人、二人の少人数でブローカー的に業務を行っていたり、ウェブ上から来た依頼を翻訳者に流し、完了した翻訳を大したチェックもせずにクライアントに納めてしまうスタイルの会社も多いという。

まあ、それぞれの会社のスタイルにどうこう言うつもりは毛頭ないが、こういう実情を見聞きしてしまうと、どうしても「翻訳業」という職種の印象が「先進的でかっこいい」イメージから、「暗い」「地味」「しんどい」といった、どうもあまりよろしくないイメージへ押し下げられてしまうのではないだろうか。
少なくとも僕はそうである。

この、何ともいただけないイメージを一気に払拭する手だてはないものだろうか。

ある。
僕は今こそ、それを提案したい。

つまり、
「翻訳業日本代表の設立」
である。

ええ、完全な便乗ですけども?

便乗。
この言葉には、どうも他人のフンドシで相撲をとるようなネガティブなイメージがつきまとう。あたかも自らの苦労を拒否し、他力本願で動いているかのような。

僕に言わせれば何とも嘆かわしいお話である。

便乗とは言ってみれば「いいとこ取り」だ。
他人のすぐれた部分を吸収して自分の分野に還元する。
参考にされた側はそのことで名前が売れるし、他方、参考にした側は自分の分野の発展を促すことができる。つまり双方にメリットがある相乗効果を生み出す可能性があるのだ。

そして「日本代表」。
このコンテンツには否応なしの破壊力がある。
考えてみてほしい。
サッカーなどろくに知らない、興味もないこの僕が、W杯ベスト16やアジアカップの優勝を知っているのだ。何の大会に優勝したのかよく知らないとか言っていた記憶があるが、そんなことは気にしてはいけない。
ぼけーっと生活しているだけで勝手に耳に入ってくるこの浸透力。
これこそが「国を代表する」という神通力である。

翻訳業者として、国を代表して世界と戦う姿を世間に知らしめてやるのだ。

何とどう戦うかって?
そんなことは後から考えればいい。
イメージ先行? 何が悪い。
こんなものは言ったもの勝ちである。
というか、今言います。僕が言います。

「はい、翻訳業日本代表設立しまーす」

これで僕が日本代表第一号だ。
非公式も公式もくそもない。むしろ、言い出しっぺが僕なのだから、僕の言葉こそが公式だ。

活動内容は、そうだなあ。
月一の飲み会あたりから始めようか。
一人で飲み会というのもまた矛盾があるようだがそれもいい。

ついでに公式名称を決定しよう。
「Trans ジャパン」
100%の既出な感じ。
最高だ。

そして、所属する協会は、
「日本翻訳評議会 Japan Translation Council」
略して「JTC」。
またしても完全に聞いたことがある感じが、これまた抜群の貫通力を持っている。

間違いない。
これで明日から外出時にはマスクと帽子が必需品となるはず。

いや、妄想も楽しいもんです。

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今ヒトの生態

公共放送のトップニュースで大手動画サイトに投稿された映像が流される昨今。国が認めた市民権。
というかいまだにちょっと違和感。な僕はやっぱりアナログMen?
いや、インタネッツ恐るべしですね。

情報の荒波に思いっきり呑まれているワタクシ、ジェー・ジョンソン佐藤です。

仕事柄、パソコンを利用する機会が多く、それに比例してインタネッツの恩恵を受ける場面もわりと多くなっております。良し悪しはともかくとして。

でまあ、ニュースや時事ネタもブラウザ上で済ませちゃうことが特に顕著な最近。言っても忙しい現代人、ザッツびじねすぱーそんですので。

……本題に入ります。
つか、ここんところこんなキャラが際立ち始めているので気をつけないと。ちょっとだけ楽しいけど。

ニュースサイトを適当に巡回して、興味を引いたタイトルをぼつぼつクリックしてると、こんな記事に出会う時があります。

「実家or一人暮らし」

たま〜にですけどね。
ただ、頻度はたまでも確実にどっかには転がってるネタなんですねこれ。

・実家住まいと一人暮らしでの平均的な貯金
・一人暮らしのメリット/デメリット
・女性からみた男性の実家暮らし

概ねこんな題材が多いっちゃあ多いかなと。
とりあえずある程度の割合でこの手の記事にヒットするってことは、うん、それなりに扱いやすいテーマなんだろうと。んで、なおかつ記事の食いつきもそれなりにあるんだろうなという予測がたつわけです。僕ごときにも。

で、記事読んだ人たちの反応も同時に興味あるんで読んでみたりするんです。コメント欄とか、あとトラックバック先のブログとか。
こういうテーマに対するコメントって往々にして荒れることが多いようで。
一人暮らし派vs実家派みたいな構図で、ホント結構なテンションでバトルなさっている場面に出くわすんですけども。あと、記事内容も「30過ぎて実家暮らしの男はキツい」とか、完全にそれ狙ってますよね? 的な書き方してるのもあったりして。

で、そういうのを総括というか、自分ごときが総括してどうすんだってツッコミに耐えながら総括するとですね。
って、やっぱり総括すんのかい!

…いやゴメン。我慢できないんです。

あ、だからインタネッツ上の方々のやり取りを見て、僕が個人的に抱いた印象としてはね。

一人暮らし→自立している 良
実家住まい→依存している 悪

ですかね。個人的な感想としてですよ。

「実家暮らしのお前ら、人生勉強だと思って飛び出してみ? 成長したかったら」
「一人暮らしの経験って絶対あった方がいい」
という一人暮らし派の煽りから、
「家庭の問題とか、それぞれ事情があるんですけど?」
「職場から通えるんだからわざわざ家出る必要なくね?」
っていう実家住まいの方の切り返しが一つのパターンかなと。

ただ、多くの方の意見としては、

「一人暮らし=実際するかしないかは別として、人生において一度は経験しておいて損はないもの」

という共通認識が大前提としてあるのかなと。そう思えました。僕にはね。

今さら自己紹介もあったもんじゃないんですが、僕自身はまあ、一人暮らしをしておりまして。
家を出た理由は、といっても親子の縁を切ったとか出家したとかという話ではなく、単純に一人暮らしを始めたという意味での「家を出た」ですが。
ってまた言ってるけど。

いや、ホント単純に駅から遠くて通勤がしんどくなったってだけの理由でね。そこからあっさり7、8年経っちゃったんですけども。マジの家出の理由だったらこれ完全にダメ人間のプロフィールですけど、そういうわけでは決してなく。
何とはなしに気楽に7、8年経過しましたけど。
とは言うものの、この7、8年の間に、想像しうる範囲内での浮き沈みはある程度経験してきたんじゃないかと思うんですね。当然一人暮らしを送る上でのって話で。

で、あの〜。
そんな僕からですね。
一人暮らし/実家暮らしをテーマに論じている記事やらに対してひとこと言わせていただくとですね。

一人暮らしですが何か?

これホント、見下してるわけでも何でもなく。
一人暮らしがどうかしたか? って話なんです。
別に一人暮らししたからって人生の糧になりゃせんし、実家で暮らしてたって浅い人間性が構築されるわけじゃない。
真新しい経験? 特にないなあ。強いて言うならアレか。ゴキブリさんとはサシで戦わなきゃいかんこととかか。こんなんマジどうでもいいっす。

論じるに値せず。
これが僕の人生経験による結論ですかね。
繰り返しになりますが、あくまで個人的な意見で。

とあるブログにて。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ウチの会社にいる実家暮らしの女ども、マジでなめてる。

「一人暮らしとかマジありえないよね。実家にいた方がラクだし、ご飯作ってくれるし」
「彼氏と泊まる時とかちょっと不便だけど、でも自分で家事とかやること考えたらやっぱ実家だよね」

ふざっけるなと。
聞いてるだけではらわたが煮えくり返ってくる。正座させて説教してやりたい。

私も実家暮らしだがこういうバカ女どもと一緒に見られると思うと我慢ならない。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

何ですと?

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