若き日のめんどくさい思ひ出

昔、学校の先生に言われたことがある。

「今は大人に言われていることを『やかましい』って思うだろうし、先生のことが大嫌いかも知れないけど、30年後、50年後になればね。『あの時の言葉があったからこそ』っていうふうにね。感謝するようになるんですよ」

そっか〜。
この先生は最低でも後30年間は生徒たちに恨み続けられなきゃいけないんだな〜。結構大変だな〜。
しかも毎年そういう教え子が増えていくんだな〜。これマジしんどいな〜。

突然だが、みなさんのお住まいの近くに「開かずの踏切り」なるものは存在しているだろうか。

ちなみに僕の近所には存在している。
我が家から最寄り駅までに二カ所の踏切りがあるのだが、そのうちの一つがまさに「開かずの踏切り」なのである。
幸いにして僕自身が駅までの道中その踏切りを利用することはないのだが、確実に使わざるを得ない人たちは存在しているわけで、余計なおせっかいと知りつつもその人たちの苦労を思うと、わき出す同情の心を抑えることができない。

正確には「開かずの踏切りと化す時間帯がある」という表現がピッタリの代物である。
他の時間帯はよく知らないのだが、土曜日の18:00〜19:00前後までがいわゆる「魔の時間帯」となっている。

その一時間、基本的に電車が途切れることなく連続して通過していくため、まともに開くことはない。
開いたとしても、5秒後には遮断機が下り始める。
そしてまた絶え間ない列車の通過。

当然踏切りの前には通行人や車、バイクによる長蛇の列が形成され交通の流れを大幅に停滞させる原因となる。
その道自体、車一台がなんとかすれ違える程度の広さしかないため、一度渋滞が起きるだけで一気に修羅場の境地に足を踏み入れてしまうのだ。

そして、どういうわけかその狭い道をバスが通る
しかもわりと頻繁に。
どう考えても通っちゃいけない道なのだが、まったく遠慮というものが感じられない。
仲悪いのか? バス会社と鉄道会社。

強風+雨の日などは最悪もいいところである。
吹き荒れる雨の中、約20分にわたり踏切りが開くのを待ち続けたことがあるが、あの時の怒りの矛先を向ける場所があったらぜひとも教えて欲しい。切に願う。
そして結局、あきらめて別の道を迂回したという無駄時間。意地もへったくれもあったもんじゃない。

どうだろう。
この理不尽体験。
そしてこの読む人を置き去りにする愚痴感は。

興味のない人にはまったく共感の得られない怒りを列挙してみたのだが、独りよがり感は出ていただろうか。

その昔、授業の1/3ほどを使って「開かずの踏切り」に対する怒りを発射し続けた教師がいたが、彼はあの教室のしらけ具合に気づいていたのだろうか。

「1時間に2回しか開かないんですよ」
「1時間に2回ってことは、30分に1回ですよ?」
「これは鉄道会社の怠慢だと断言していいことですよ。そう思いませんか?」
「ああ、腹が立ってしょうがない」

1時間に2回が30分に1回ってことくらい誰でもわかるというツッコミを入れる隙もないほど、彼は怒りに任せてまくしたてていたものである。クラスの半数以上が踏切りなどとはかかわりのないルートを自転車で通学しているにもかかわらず。

正直、あなたがどんだけ踏切りに足止め食おうが知ったこっちゃないし、あなたの愚痴を聞くために授業料払ってるわけじゃないという思いがこみ上げてきたものだが、まあそれも今となってはいい思い出である。

そして今まさに。
「開かずの踏切り」の存在に直面したことにより、当時の彼の言葉を理解することができた次第である。
遅ればせながら僕も多少大人になれたということであろうか。

いや、特に感謝してるわけでもないし、そもそも恨んでもいないんですけども。

ま、いいか。

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愛読書の打ち切り

僕がよく閲覧しているサイトに月刊チャージャーというwebマガジンがある。
サラリーマンの生活に関するアドバイス的なコラムが多数掲載されていて、毎月1日に更新されるサイトである。

ところがこのサイト、2012年3月つまり今月1日をもって更新終了となってしまったのだ。
月始めのちょっとした楽しみであったこのサイトの終了は、僕の中でかなり残念な出来事である。だが2005年6月創刊から7年弱という運営期間は、移り変わりの早いネット社会において大健闘といっていいのではないだろうか。

またどこかで軽く流し読みする楽しみをくれるサイトとの出会いを期待しつつ、日々を過ごしていこうと思う次第である。

ちなみになんですが。

このWebマガジン「月刊チャージャー」内のコラムの一つに「竹原慎二のボコボコ相談室」というものがありまして。
これが面白くてですね。とにかく月が変わるとまずここにアクセスして読んでいたんですけども。
内容はというと、まあ要するに「お悩み相談」というヤツで。
悩めるサラリーマンのお悩みに竹原慎二さん(ボクシング元WBA世界ミドル級王者)が答えるっていう非常にオーソドックスなコラムですね。

ただ、その竹原さんの答えというのがね。ヒドいんですよ。
もう笑っちゃうんですよ。
日々の生活がうまくいかなくて、悩んだりクヨクヨしたり弱っている相談者に対して、罵声を浴びせて完膚なきまでに罵倒して、奈落の底にたたき落とすという。

自分だったら死ぬなぁと。
確実に息の根止まるなぁと。

相談者
「仕事をがんばっているんだけど、全然楽しくない。体も使うし頭も使う。でも全然楽しくない。楽しくない仕事を楽しくして、前向きに生きるコツがあったら教えてくれませんか?」

竹原氏
ねーよ。
楽しかったら誰も給料なんか払わねーよ。

ちょっ!!
ぅおう!

いや、確かにそうなんですけども!!
他に、あの……。
いや、いいです……。

相談者
「ありもしない不正容疑をかけられ会社への不信感が膨らんでいます。ですが、生活不安から転職を踏み切れずにいます。自分はこの先転職するべきでしょうか」

竹原氏
お前、バカか?
不正をかけられて辞めるってことは逃げたと思われるってことで、不正を認めたことになるじゃねえか。てめえの潔白ぐれえてめえで証明してみろや。

いやもう。
ホントその通りっす。
その通りなんですけど、目から水が出ます。止まらないっす。

相談者
「東京での仕事がうまくいかず、実家に帰りました。新聞配達のバイトで月収4万円。あまりに辛くて他人への逆恨みの気持ちすら沸いてきてしまいます。もっと心を穏やかに生活したいです」

竹原氏
夕刊も配れや
お前は家賃のかからん実家で健康的に生きとるじゃろが。この幸せもんが。

いやいやいや。

はっはっは。

その返しはなかったっす。
さすがっす。

相談者
「小さな診療所の副院長として働いている40代の医者です。最近ホステスに本気で惚れてしまい、妻に離婚を提案しました。常日頃から私のことをハゲだのデブだのときつく言う妻もこれには驚いたようで、離婚したくはないと言われました。
離婚したら家のローンや慰謝料などで自分の生活費はほとんど無くなります。でも悩みに悩んで夜も眠れずに鬱状態です。
良きアドバイスをお願いします」

竹原氏
一回、頭の医者に診てもらえや、ハゲ
離婚して金もないハゲ・デブなおっさんと結婚してくれるホステスがいるわけないじゃろが。

だ〜〜っ!
その通りっす!!
申し訳ないっす。

マジ息の根止まるっす。

というか、面白いっす。

まあ恐らく昔テレビでやっていた「ガチンコファイトクラブ」のテンションを踏襲した感じのコンセプトなのだろう。
そして、ツッコミやすい相談をチョイスしているのだろうことも想像に難くない。

ただ、それぞれの相談は非常に的を得ていて、納得できることばかりだというのも、僕がこのコラムを好きだった理由の一つである。

まあ、あくまで読み物として接していないと、吐血しそうになるんでね。
つきあい方も大事ですけど。

このコラムもサイトと一緒に終了するのがホント残念でしょうがないですけども。

また同じようなヤツやってくれないかなあ。
とか思ったり。

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