若き日のめんどくさい思ひ出
2012年3月18日 01:06 | 雑記帳 | Tag:おもひで
昔、学校の先生に言われたことがある。
「今は大人に言われていることを『やかましい』って思うだろうし、先生のことが大嫌いかも知れないけど、30年後、50年後になればね。『あの時の言葉があったからこそ』っていうふうにね。感謝するようになるんですよ」
そっか〜。
この先生は最低でも後30年間は生徒たちに恨み続けられなきゃいけないんだな〜。結構大変だな〜。
しかも毎年そういう教え子が増えていくんだな〜。これマジしんどいな〜。
突然だが、みなさんのお住まいの近くに「開かずの踏切り」なるものは存在しているだろうか。
ちなみに僕の近所には存在している。
我が家から最寄り駅までに二カ所の踏切りがあるのだが、そのうちの一つがまさに「開かずの踏切り」なのである。
幸いにして僕自身が駅までの道中その踏切りを利用することはないのだが、確実に使わざるを得ない人たちは存在しているわけで、余計なおせっかいと知りつつもその人たちの苦労を思うと、わき出す同情の心を抑えることができない。
正確には「開かずの踏切りと化す時間帯がある」という表現がピッタリの代物である。
他の時間帯はよく知らないのだが、土曜日の18:00〜19:00前後までがいわゆる「魔の時間帯」となっている。
その一時間、基本的に電車が途切れることなく連続して通過していくため、まともに開くことはない。
開いたとしても、5秒後には遮断機が下り始める。
そしてまた絶え間ない列車の通過。
当然踏切りの前には通行人や車、バイクによる長蛇の列が形成され交通の流れを大幅に停滞させる原因となる。
その道自体、車一台がなんとかすれ違える程度の広さしかないため、一度渋滞が起きるだけで一気に修羅場の境地に足を踏み入れてしまうのだ。
そして、どういうわけかその狭い道をバスが通る。
しかもわりと頻繁に。
どう考えても通っちゃいけない道なのだが、まったく遠慮というものが感じられない。
仲悪いのか? バス会社と鉄道会社。
強風+雨の日などは最悪もいいところである。
吹き荒れる雨の中、約20分にわたり踏切りが開くのを待ち続けたことがあるが、あの時の怒りの矛先を向ける場所があったらぜひとも教えて欲しい。切に願う。
そして結局、あきらめて別の道を迂回したという無駄時間。意地もへったくれもあったもんじゃない。
どうだろう。
この理不尽体験。
そしてこの読む人を置き去りにする愚痴感は。
興味のない人にはまったく共感の得られない怒りを列挙してみたのだが、独りよがり感は出ていただろうか。
その昔、授業の1/3ほどを使って「開かずの踏切り」に対する怒りを発射し続けた教師がいたが、彼はあの教室のしらけ具合に気づいていたのだろうか。
「1時間に2回しか開かないんですよ」
「1時間に2回ってことは、30分に1回ですよ?」
「これは鉄道会社の怠慢だと断言していいことですよ。そう思いませんか?」
「ああ、腹が立ってしょうがない」
1時間に2回が30分に1回ってことくらい誰でもわかるというツッコミを入れる隙もないほど、彼は怒りに任せてまくしたてていたものである。クラスの半数以上が踏切りなどとはかかわりのないルートを自転車で通学しているにもかかわらず。
正直、あなたがどんだけ踏切りに足止め食おうが知ったこっちゃないし、あなたの愚痴を聞くために授業料払ってるわけじゃないという思いがこみ上げてきたものだが、まあそれも今となってはいい思い出である。
そして今まさに。
「開かずの踏切り」の存在に直面したことにより、当時の彼の言葉を理解することができた次第である。
遅ればせながら僕も多少大人になれたということであろうか。
いや、特に感謝してるわけでもないし、そもそも恨んでもいないんですけども。
ま、いいか。
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