2013年10月

火のないところに煙を立てずに

日曜日。朝8時。
布団から出てカーテンを開ける。
ベランダに見慣れない物体が二つほど転がっている。

「ん?」

一つは黄色、もう一つは青。

なんだろう。

ベランダに出てみる。

「!!」

ブラジャー!!

何で?

一瞬の混乱の後理解する。

お隣さんだ。

お隣さん、洗濯物を一晩干しっ放しにしてたんだ。
んで、風が強かったから飛ばされてこっちにきちゃったと。
なるほど。

まあそれはいい。
ただこれ、どうしよう。

この状況、何が正解なんだろか。

寝起きのボケボケの頭を強引に回転させてみる。

1.このままにしておく
2.返しにいく
3.ベランダから捨てる
4.投げ返す

1は見た瞬間思いついたのだが、たぶん不正解。このままにしておいたってベランダなんて僕以外入ってくる人間いないわけだから現状維持のまま無駄に時間が経過するだけである。むしろ入ってくる人がいるほうがアカン。

2はね。
冷静になって考えるとどうなんでしょ。
ピンポーン。
「はい?」
「あの〜、このブラジャー、こっちのベランダに飛ばされてきてたみたいなんですけど。この黄色と青のヤツ……」
「あ? ありがとうございます! 困ってたんです!!」

いやいや、絶対こうはならんわ。
これはやっちゃいかんヤツだわ。
却下却下。

3のベランダから捨てるってのはね。無関係装う最善の策ではあるんですけど。でもさすがにね。ちょっと良心の呵責ってヤツが僕にもあるにはあって。ちと気が引ける話ですね。

4の投げ返す。
まあ、結局無難にこれなんですよ。これなら向こうも「あ、飛んじゃった」で済むわけだし。届けにいって無駄に不審者扱いされなくていいし。

だからね。投げ返してやりましたよ。ほーいって。まあ、多少は申し訳ない気持ちになりましたけども。無事解決ってヤツですね。

って、何でこんな悩まなきゃいかんのでしょ。
一ミリも悪くないのに。

休日の朝っぱらからこのどんよりした気持ち。
よく晴れた空の下、不可思議な一日の始まりである。

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歴史は死なず

何か大げさなタイトルつけてみましたけど、どっつーことない話です。
いや、自分にとってはまあまあどっつーことあったんですけどね。
たぶん他の人にはまったくもってどうでもいいことかと思います。

まあいいか。

突然だが僕は専門学校卒である。
10年以上前に卒業したのだが、僕が今の仕事で何とか生活できているのも、もとを辿ればその学校での経験がきっかけとなっていると言えなくもない。
あの頃の同級生や現役の現場講師陣。多くはその後の消息もわからずだが、みんな今どうしているんだろう。それなりにそれなりで元気にやっているのだろうか。

そんなことをふと思い、軽〜い気持ちで我が母校を検索してみた。

閉校。

なん……だと……?!

おいおいおいおい。
我が母校、なくなっとるやないけー。

何か、エセ関西弁出ましたけど、そりゃ出るっつー話ですよ。
しかも閉校は2010年。すでに3年前のお話でした。

いやこれはちょっと驚いた。

何でも、結局のところ少子化と講師陣の高齢化によって時代の流れに乗り切れなかったというのが直接の原因みたいで。まあ、当時からその節はあったような気がするんですけども。

昨今、専門学校には受難の時代という話をよく聞くし、大学でも定員割れで困窮している学校が多いこのご時世である。自分の母校が潰れることなどそう珍しいことではないのかも知れない。
ただ、現実となってそれを突きつけられると、心にすきま風が吹くような、何とも言えない気持ちになるものである。

正直な話、あの学校での授業が社会に出てから役に立っているとは言い難い。
今の会社では1週間から1ヶ月程度で終わらせるような作業を、半年から1年かけてやるようなおままごとの延長のような授業であった。お世辞にも実践的とは言いえないし、よく言えば自主性重視、悪く言えば放任主義の自由な校風でもあった。もちろん業界的にも自分次第な部分が多いこともその要因の一つだろうが、遊びたい盛りの人間が堕落するには絶好の環境であった。

まあ、そんな学校ではあったが、僕が今の仕事を続けるきっかけとなってくれたことは間違いないわけで、閉校という事実は僕に取ってそれなりに重いものである。

別に今さらどうということもないのだが、自分の青春の一つをぶんどられたような、妙な気分になってしまった。そんな10月初旬であった。

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