2012年5月

最強のメキシカンは悪魔との契りを交わしていた

リカルド・ロペスという元ボクサーをご存知だろうか。
1967年生まれの現在44歳。
元WBA・WBC・WBO世界ミニマム級、元IBF世界ライトフライ級の王者。
1985年のデビューから2002年に現役引退するまでの戦績が、52戦51勝0敗1分37KOというパーフェクトレコードの持ち主である。
曰く「小さな巨人」、曰く「エル・フィニート(素晴らしい)」と呼ばれた、90年代を代表するボクサーの一人だ。

このリカルド・ロペス。
初タイトル奪取の相手が実は日本人でして。
1990年10月に当時のWBC世界ストロー級(現ミニマム級)王者の大橋秀行から奪ったタイトルなわけでして。

大橋さんといえば、ボクシング中継などでたまに画面の端っこに映る小太りなおっさんですけども。
この人、当時は「150年に一人の天才」の異名を持つ日本屈指の強豪ボクサーだったんですね。世界王者不在が続いていた日本ボクシング界の現状を「最後の切り札」として打破するなど、その実力と知名度は抜群に高いものがありました。

で、先日の話である。

今から20年以上前のこの試合、リカルド・ロペスVS大橋秀行を観てみたわけだが。

寒気がした。

リカルド・ロペス、悪魔的な強さだった。

いや、悪魔がそこにいた。

150年に一人の天才が、世界初挑戦の若者を相手になす術もなく屠られる光景は戦慄そのものだった。
まさしく蛇ににらまれた蛙。完膚なきまでにという言葉がこれほどしっくりくる試合が果たしてあっただろうか。

ガードの間を通す正確無比なパンチ。それぞれが軽量級では類を見ないほどの貫通力を兼ね備え、確実に急所を打ち抜く。
まるで数メートル後ろに相手がいるかと錯覚するほどのパンチの伸び。
そして相手と自分の力量や体力差を分析し、その場その場で最も有効な戦術を選択する冷静さ。勝負どころの爆発力。

完璧だった。

すべてが完璧だった。

崩れ落ちる大橋。
「つ、強すぎるよ……」

彼の心が折れる音がはっきりと聞こえた。

結局ロペスはこの後10年以上にもわたって無敗街道を突き進み、結果22戦連続防衛という驚異的なレコードを持ったまま引退するわけだが、同国の英雄フリオ・セサール・チャベスをもってして「ロペスが同階級だったらとてもじゃないが勝てない」と言わしめるほど、その強さは化け物じみていた。

「強い者に憧れる」
「男なら一度は夢見た世界最強」

そんな根拠のないファンタジーが、悪魔と契りを交わした化け物によってボロぞうきんのように打ち砕かれる。
現実をまざまざと見せつけられる瞬間。

別次元の存在がそこにいた。

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五月晴れのGW

五月に入り、早くもゴールデンウィーク最終日。
明日から通常通りの仕事の日々に戻るわけだが、そろそろ朝の電車の混み具合も落ち着きを取り戻す頃だろうか。

四月は例年入社時期のせいか、朝の通勤ラッシュが異様な盛り上がりをみせ、利用者である僕たちを散々苦しめてくれる。
今年もご多分に漏れず尋常じゃない混雑の様相を呈したわけだが、僕のみみっちい経験則によるとこれも大体ゴールデンウィーク終わりくらいに収まるようである。

いや、もちろん通勤電車が大変なことには変わりないのだが、両サイドから逆関節をキメられながらの歪な空間からは多少なりとも解放されるのではないだろうか。
というか、そうであると願いたい。ホント身体中痛いっす。

僕もなんやかんやで社会人生活10年以上になるわけだが、未だにあの四月の混雑ぶりの原因は不明である。
なんなんでしょうかねアレ。

よく聞く理由としては「新入社員の皆さんが電車の乗り方に慣れてないから」。
でも、そもそも「乗り方」ってなによ? って話である。
僕自身この10年の間に熟達した覚えもないし、上手な乗り方自体の意味がわからない。
そして、満員電車中堅戦士である僕の目から見ても、彼ら彼女らの満員電車テクがそう劣っているとも思えない。

加えてその混雑混乱もほぼ一ヶ月で落ち着くこのミステリー。
今のご時世たかだか一ヶ月で、半年以上かけて手にした内定を放り出す人がそこまで多いとは思えない。

ということは、この一ヶ月で彼らは満員電車テクの圧倒的な上達を実現したということだろうか。
まったくわからない。

いったいどういうことなのだろうか。
具体的に教えて欲しいものである。
科学的に分析していただきたいものである。

もしも科学的な裏付けを見いだせるのならば、それを新入社員以外の我々にも応用して、朝の混雑を多少なりとも快適に過ごすことができるのにと思ってしまうのは僕だけではないはずである。

考えてみてほしい。
朝の通勤ラッシュがどれほど不毛で苦行な時間かということを。
毎日電車に揺られている時間が一時間弱。
週五日とすると単純計算で一週間に五時間。
一ヶ月が四週間と考えると、月に二十時間。

この忙しい現代社会で、実に一ヶ月に二十時間もの長時間にわたって関節をキメられているのである。
ちなみにボクシングの世界タイトルマッチは3分12R。時間にするとわずかに36分間だ。
世界一強い男を決めるのでさえ36分で済むのに、別に強くなくても何の問題もない一般人の僕が一ヶ月に二十時間もサブミッションの練習をしているのである。
この法治国家日本で。強制的に。

まあ言ってもしょうがないので、そろそろやめておきますけども。

鉄道会社がその路線を独占市場にしちゃってるのがいかんのだと思ってるんですけどね。
改善の近道は「競合他社」だろうと。
競合他社の存在があればガラッと変わるんじゃないかなって思ってたりしてね。
まったく同じ路線を平行して走る二社っていう状況。
絶対がんばると思いますけども。

まあムリだろうけども。

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