アングラでいいのか
2012年5月30日 01:28 | お仕事ライフ | Tag:雑記
この前、たまたまテレビのバラエティ番組で見かけた話である。
某芸能人が、とある競技で世界一に挑戦するという企画。
その競技とは、世間的にあまり有名ではないいわゆるマイナーな種目の一つである。
競技人口の少なさと本人の多少の適正を加味した企画なわけだが、とにもかくにもその道の第一人者に未経験の素人が完膚なきまでにやられてからスタートするという、非常にありふれた企画の一つであった。
背景がバラエティ番組である手前、本人が苦しむ姿を面白おかしく編集して我々を楽しませる構成になっているのだが、本番に向けて徐々に成長していく様を追ったドキュメンタリータッチの部分でも十分楽しめる内容でもあった。
加えてその競技側にとっても、有名人が取り組む姿を全国放送の地上波で流すことによって、世間での認知度を飛躍的にアップさせることができる絶好の機会となったのではないだろうか。
まあ、一通り観た感想だが。
こりゃマイナー競技だわ。と。
いや、完全に個人的な感想なのでその辺はご考慮いただきたいところではある。
ただ率直な感想として、これはマイナー競技なのもしょうがないなと。
ともかく競技者たちに「この競技を広めよう」「この競技を有名にして競技人口を増やそう」という気がまったく感じられなかった。
某芸能人と二人三脚で競技を練習していく「先生」は、それはもう一生懸命で、親しみやすい人柄と自分の技術のすごさを前面に出して、このチャンスに競技をアピールしようという気合いがビンビン伝わってきた。
が。
練習相手となる一般選手たち。
こっちがヒドかった。
うまくいかない姿を面白く盛り上げようとする芸能人たちの姿にクスリとも笑わない。ほんの少しの笑顔すら見せない。
それどころか、初挑戦の素人をうっとうしそうに秒殺である。一瞬の見せ場すらも作らせずにあっさりとその場を終わらせる始末。
誰がどう考えても、競技の魅力を伝えるこの上ない機会のはずなのに。
よくよく聞くと、日本でも一、二を争うレベルにいる選手たちだというではないか。
あ〜あ。
こいつはいかんわと。
「先生」が必死こいて作った貯金を一瞬で吐き出して、しかも借金まで作っちまってるわと。
自分の練習に集中したい気持ちは大いに理解できるし、大事な練習時間にバラエティの撮影に付き合わされる煩わしさは大変なストレスなのだろう。
だが、その競技のダントツの第一人者である「先生」が、必死にアピールする姿を鑑みるに、まあそういうことなのだろう。
こんな大きなチャンスをみすみす逃すほど、余裕のある現状でないことは容易に想像がつく。いや、知らんけど。
なんとなくだが、格闘技の会場の雰囲気を思い出してしまった次第である。
あのテレビ的にOUTな人間だらけの空間。
格闘技は好きだけど、そりゃ人気ねえわってヤツね。
こういう機会に遭遇すると、自分は大丈夫だろうかなどとちょっと考えてしまう。
別に有名になりたいわけじゃないが、いろいろと応用する場面はあるのではないか。
「人の振り見て我が振り直せ」とはよく言ったもので。
いや、そんなことないか。
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