はっぴばーっでぃちゅーゆ

我が国日本では、一般的に誕生日がその人個人の記念日として捉えられることが多い。
事実、高齢者が誕生日に自治体からのお祝いを受けることがあったり、有名芸能人が各界の著名人を多数招いて大掛かりなパーティーを催すことも珍しくない。最近では「誕生日休暇」なる粋な計らいをする会社があるなど、こと誕生日というのは個々人にとって非常に大きな意味を持つ日であることは、疑いようのない事実といえるだろう。

一年にたった一度、自分が主人公になれる日。
この素晴らしきバースディナイトを噛み締めようじゃありませんか。

とまあ、適当にそれっぽく煽ったところで本題に入ろう。

その昔、当時10歳の純粋無垢な男子が、学級会でこう提案した。

「誕生日会やりませんか?」

ドヤ顔で。

一年に一度、どんなに引っ込み思案な彼でも、どんなに虚弱で休みがちなあの子でも、平等にスポットライトの真ん中に立てる日。
先生も児童も分け隔てなく、思いっきり楽しめる日。
そんな記念イベントが月に一度。

「今月誕生日を迎えるのは○○君、○○君、○○さん、○○さんの4人です! おめでとうございま〜す!」

そんな素敵な催しを設定しませんか?

最高だ。

最高すぎる。

満場一致での可決。
男の子はそう確信していた。

そして多数決。

民主主義国日本。
少数意見を淘汰することが必ずしも正解とは限らないが、こと誕生日会に限って言えば、圧倒的多数での勝利は確定的と言えるだろう。

大船に乗ったつもりで結果を見守ろうではないか。

否決。

ちょっ……!!

なん……だよ!!


まったく意味が分からない。
こんな楽しいイベント、反対する理由が一切見当たらない。

なぜだ。

理由を述べよ。

100文字以内で。

男の子は食い下がった。
どういうわけかはわからんが、この時はやたらと燃えていた。
使命感というか、意地というか。

今一度!
今一度多数決をぉぉ……!

却下。

さすが民主主義国日本。
世界有数の法治国家である。
圧倒的大多数の前で、一人の声などゴミ同然の扱いであった。
男の子は、頭の中にクエスチョンマークを溢れかえさせながらも引き下がらざるを得なかった。

言うまでもないが、この男の子とは僕のことである。

あれから時は経ち、僕もすっかり大人になったが、その時の疑問は今も変わらずくすぶっている。

誕生日会をやらない?
ありえないっての。

まあ、とりあえず。

今誘われたら確実に断るだろうってことは置いといて。

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