流行の先端と根元とか
2012年1月6日 00:16 | 雑記帳 | Tag:考察
日本人はいわゆる流行ものが大好きだという話を聞いたことがある気がする。
そして「確かにな〜」と思ったような記憶がうっすら残っている。
いつのことだったかはちょっと思い出せない。
暑い日の午後だった。
モヤっとした感じで入ってみましたが、その昔そんなことを思った記憶があります。
ものすごい昔の話です。
今ですか?
うん、今は……。
まあ、どっちでもいいですね。
人は人。
みたいな。
ほんの数年前の話だが、「メイド喫茶」「メイドカフェ」なるものが脚光を浴びた時期があった。
主に女性店員が「メイド」のコスプレで接客する喫茶店で、秋葉原を中心にいわゆるサブカルチャーを取り入れたスタイルが人気を博した飲食店である。
……でいいのか?
まあ細かくは知らないのだが、個人的な認識としては「エプロン姿の女の子がこちらのことを猫なで声で『ご主人様』と呼び、あがめ、重んじ、奉り、神格化してくれる店」という印象なのだが、いかがなものだろうか。
何はともあれ喫茶店の値段で神扱いされるのはなかなかお得感があっていいのかもしれない。
そんなメイド喫茶であるが、さきほども申し上げた通りある時期からテレビで特集が組まれるなど、一躍脚光を浴び一般的な知名度が飛躍的にアップした。秋葉原を「オタクの聖地」と呼び、メディアがこぞってそこに集まる人たちの人間性や日常、趣味趣向を紹介し、メイド喫茶を始めとする「オタク文化」を一種の社会現象にまで発展させたのである。
たぶん。
そのせいもあってか「メイドカフェ」「メイド喫茶」の名は、僕のように日々を漠然と生きているだけのド素人でも耳にするほどの知名度を得た。
僕自身、メイドなるものを具体的に説明しろと言われると今ひとつ自信がないが、「メイド喫茶」が何をしているところなのかは知っている。それほどこの名は社会に浸透したと言えるだろう。
このように、人としての平均値すら怪しい僕が認知するほど高い知名度を得た「メイド喫茶」。当然巷の商売人が放っておくはずはない。その頃からそこら中で起こった「メイド喫茶」の乱立はごく自然な流れであった。
道を歩けば「メイド喫茶」の看板。
ランチタイムのサービス内容はより充実したラインナップ。
スポーツジムのティッシュ配りと並んで、メイド姿の女の子。
テレビから聞こえてきた猫なで声が、そのまま生で耳に入る日常。
もはや疑う余地もない。
完全なブーム。
秋葉原界隈を中心としたメイドサービスは、確実に世の中を席巻する一大ムーブメントへと変貌を遂げたのである。
何かコムロさんみたいなこと言ってますが。
だが。
数が増えると、中に紛れる粗悪品も増えるという現象。これもまた避け難い事実である。
頂を極めたその時から、凋落は始まっているのだ。
店の前に立っている女の子。
明らかに向いてない子いません?
色黒っ!!
まつ毛長っ!!
唇テッカテカっすね!!
爪カラフル!!
いや。
個人的にはよくわからないのだが。
偏見なのかも知れないのだが。
萌えんのか? ソレ。
いや、ホント偏見なのかも知れないのだが。
メイド服着てるだけですよね?
何というか、そっちが気になりすぎて、恐らくイチオシの子が全然入ってこない。
僕だけなのだろうか。
トレンドはこれなのだろうか。
それほど人材不足なのか?
などと勝手に業界の行く末を憂いていたあの日々。
時は2012年。
たけき者も遂には滅びぬ
いや、そんなこたぁないか。
あの時のあの子。
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