アメリカンヒストリーX
2013年4月7日 18:07 | 雑記帳 | Tag:映画
映画「アメリカンヒストリーX」を観た。
「アメリカンヒストリーX」
1998年のアメリカ映画。
エドワード・ノートン、エドワード・ファーロングが兄弟役で出演。
アメリカにおける人種差別、貧困の格差に焦点をあてた作品である。
服役中だった兄デレクが三年ぶりに帰ってくる。
過激な白人至上主義であった兄。その兄を崇拝する弟ダニーは、長い間この日を待ち望んでいた。
父親を黒人に殺され、黒人に対する恨みから白人至上主義へ傾倒していったデレク。
そしてついに黒人を殺して刑務所に服役してしまう。
仲間たちの間で伝説的な存在として神格化され、崇拝されていた兄。そんな兄の存在をダニーは誇らしく思い、兄の出所を誰よりも喜んでいた。
だが三年ぶりに再会する兄は、以前とはまったく別人のように公平で穏やかな人間になっていた。
「こんな馬鹿げた集まりからは抜ける」と宣言し、かつての仲間から敵意を向けられる兄デレク。そしてその姿に失望するダニー。
この三年でいったい兄の身に何がおきたのだろうか。
「その怒りによって、お前は幸せになれたのか?」
ある一つの白人中流家庭を舞台に、現代アメリカが未だ抱える差別意識を描いた作品。
これね。
1998年の作品ということで。だいぶ前に観たことがあるんですけども。
その時、結構面白かった記憶があったんでね。もう一回観てみようかって気になったんですけど。
やっぱりよかったですね。
生々しくて。
「平等という名の下に、能力の劣る黒人に職を奪われる白人」
「あいつらは『弱い立場』と言われていることを利用してアメリカを食い物にしている」
「黒人を殴った白人警官。彼はただ職務を全うしただけだ。ただ相手が黒人だったというだけで避難の対象になってしまったんだ」
とてもじゃないけど肯定できないんですけど、何となく一理あると思えなくもないという。しかも対岸の火事とも思えない部分もあるという。
非常に複雑な気持ちにさせてくれるセリフ満載でね。
んで、そのことに対する復讐がね。
移民を雇ってるスーパーを襲ったり、黒人のこそ泥を銃殺したり。
非常に短絡的な若者感を醸し出してまして。
映像もね。
基本的に兄デレクと弟ダニーの回想シーンが交互に入る構成なんですけど、その部分をモノクロ映像にしたりしてね。
前衛的で尖った感じを出そうとしてて、しかもそれがうまいことハマってるんですけども。
その辺がたぶん問題作という評価に一役買ってる部分もあると思うんですけども。
とはいえね。
総合的に見るとね。
完全に置きにいってる作品ですね。
テーマはね。人種差別とかマイノリティがどうこうってヤツで。兄弟愛と家族愛を描きつつ、世の中に対するどうしようもない怒りを溜め込む若者の姿とかね。そりゃはずさないでしょうという要素が盛りだくさんですよ。
尖った映像や俳優の雰囲気とかで「今までにない!!」とか思いそうですけど。
そんなことないからね実は。
とはいっても別に批判的になる必要もない、普通におもしろい映画だと思います。
いや、微妙に上から目線な自分が意味わかんないですけども。
見所としてはね。
とにかくエドワード・ノートンのビルドアップされた肉体と、エドワード・ファーロングの超絶美少年ぶりですね。
特にエドワード・ファーロング。ここだけは見逃しちゃいかんです。ジョン・コナーの流れをそのまま持ってきてます。
美しく、そして儚い思い出です。
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